iPhone 12って、充電器が付いてこないそうです。
この変更によりiPhone 12に同梱されるのはLightning/USB Type-Cケーブルのみに。
iPhone 12自体はLightingのままなので、前の世代のLightingケーブル&充電器を持っている人は使いまわせばいいだけの話です。
でも、それなら、なぜ「Lightning/USB Type-Cケーブル」を同梱するのか、不思議ではないですか?。このケーブルでユーザーに何をさせようとしているのでしょうか。
秘密は、USB Type-Cまわりの充電事情があります。
世の中には、USB Type-Cの充電器が溢れるようになりました。Kindle Fire HD 10もそうですし、Androidスマホは最近のものは全部USB Type-Cです。ノートパソコンもその傾向にありますし、Nintendo Switchもそうですね。
世の中にUSB Type-Cの充電器があふれているから、それ使ってよ、と言うことになろうかと思います。
一方で、USB Type-Cから充電をすると、Lightningケーブルで充電するよりもっといい点があります。USB PDと呼ばれる急速充電の仕組みです。
5W (5V = 1A) 出力の標準的なモバイルバッテリーやUSB急速充電器と比べると、最大100Wの給電能力をもつUSB PDは20倍ものパワーを持っていることになります。給電するパワーが強いということは、その分充電を短時間で行えるということ。例えば、最大30Wまでの出力が可能な「Anker PowerPort Speed 1 PD30」なら、従来の充電器と比べて約6倍のスピードで充電することができます。 なお、USB PDに対応しているモバイルバッテリーやUSB急速充電器が必ずしも最大100Wの給電能力を有しているとは限りません。というのも、今はまだ給電を受ける側のノートPCやスマートフォンに100Wもの電力が必要な機器が存在していないからです。お使いのノートPCやスマートフォンにUSB PDで給電する場合は必ず、充電にどれくらいの電力が必要かをご確認いただくことをオススメします。
普通のiPhoneの充電器も、5Wくらいです。たまに「2A高速充電!」みたいな充電器はこの倍、10Wくらいということですね。
一方で、USB PDは最大100Wまで対応できるということで、スマートフォンだけではなくタブレットやノートパソコンまでカバーしているということになります。
記事を書いている今日はAmazon Primeデー(2020)終了日なので、セール対象となっている良さげな充電器を置いておきます。
DIGIFORCE 61W Type-C 急速充電器 UC-611CW(ホワイト)
これが61Wですから、まあ次元が違う充電のスピードだということがわかると思います。iPhone 11 Pro Max持ちの私は興味があるのでケーブルも一緒に買ってみようかなと思っています。
Anker PowerLine II USB-C & ライトニング ケーブル
とりあえずAppleとしても、もう充電事情はUSB PDの方に舵を切りたい。ただ、Lightningケーブルを使わない設計を入れると大幅な変更が必要だし、周辺機器も切り捨てるわけにもいかないし、ということで苦肉の策だと思います。
ちなみに、Switchの充電器はSwitch以外に使わないで、ということらしいです。
なるほどね。
とりあえず、充電事情がよくわかった今回のiPhone 12の発表でした。
iPhone持ちの方で、充電まわりを良くしたい人はご検討ください。