Meta Quest ProがMeta社より発表されました。
米Metaは10月11日(現地時間)、同社のVR/AR開発者向け年次カンファレンス「Meta Connect 2022」の基調講演にて、新型VRヘッドセット「Meta Quest Pro」を正式発表した。日本時間10月26日に発売予定で、価格は22万6,800円。本日10月12日より事前予約を開始した。
OculusからMetaにブランド変更して初めての新製品です。結構待たされたので楽しみにしていたのですが、いろいろと不満点があり今回は買うことはないと思います。以前、Oculus Rift S持ちでしたが、もっと性能やソフトウェアが良くなったら・・と思って一度手放しました。いろいろと気になる点があるのでまとめておきます。
充電が持たない
フル充電するのに2時間かかります。そこから継続利用したとして、1〜2時間しか使えないそうです。Quest 2の半分ほどしか持たず、しかもQuest Proのバッテリーは簡単に着脱できません。したがって別でバッテリーを買い交換して使うこともできません。
Quest 2では、Eliteストラップ バッテリー付きというオプションが出て、バッテリーを強化することができました。ただこちらを装着すると323g重たくなるので装着感は下がりますが。
しばらくしてPro用も発売される可能性はありますが、倍になったとしても短いだろうと。仕事に使うとしても遊びでも、充電を気にしないと使えないのは大きなマイナスです。また、かなり形状を気にした割にバッテリー外付けで装着感が台無しになってしまう恐れもありそうです。
おそらく、現状ではUSB-Cケーブルで充電しながら使うのが最適解であり、そうするとケーブルに引っ張られながらVRすることになります。
Proの登場により、機械をリッチにすると、電池が持たなくなるということがはっきりしてしまいました。解決しないまま製品化した印象です。
相変わらずの物理コントローラー依存
私、VRしてて物理コントローラー握るの嫌いなんですよ。目を覆われていると、物理コントローラーがどこにあるかわからないです。VR上に物理コントローラの位置が表示されるのですが、机などに手をぶつけないように手に取らなければならない。しかもこのコントローラーすら充電しなければいけない。結局は充電地獄です。
例えば外部カメラを使うなどして、人の動きで操作できないもんかなと思うのですが。物理キーボードやマウスと連携する機能が付いているので、一度物理コントローラーを机に起き、物理キーボードとマウスを操作し、それで物理コントローラーを持ち・・。机も広くないといけないし、なかなか便利に使えなかった思い出です。
このあたりの世界観が変わってませんね。正直物理コントローラーなんてないほうがいいと思ってます。
近視対策が進んでいない
VRは、近視対策から逃げている世界です。なのにコンピューター好きは近視が多い。私もです。1つはコンタクトレンズを付けるという方法があります。しかし、お金もかかるし手軽さに欠けます。今回、メガネも快適に装着できるという話もありますが、明らかにVRゴーグルの中にメガネを付けるのは不快なんです。鼻パッドが圧迫されます。メガネのレンズが曇ります。汚れます。また、VRへの没入感も削がれます。
きっと、Quest Pro用の外部レンズがサードベンダーから出るでしょう。Quest 2用はあります。ただもはや、標準添付してほしいくらいです。また、いくらレンズがあっても、視力にピッタリ合うことはないという懸念もあります。以前そうでした。
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きっと私が主張しているのは、VRのデザインそのものの話だと思います。没入させようとしたいのに、充電、ケーブル、物理デバイス、視力の問題を抱えていて、そしてそれを解決しようとするメッセージが一切感じられないというのが不満です。
Pro版を出してくるなら、それらを解決したモデルにしてほしかったです。値段が高いのはもともとOculus時代に低価格を売りにしていたため現実的な値段になっただけで驚きはありません。それより、単にレンズや解像度や装着感だけが上がっているようにしか見えないのが大きな不満です。
新機能で言えば、表情トラッキング、高解像度のMRぐらいでしょうか。
それより、
・ケーブルレスで一日充電しなくてもいい
・物理コントローラーを持たなくても操作できる
・外部カメラを添付、人の動きをトラッキングしVRに反映(Kinectのような)
・近視・遠視用にアタッチメントレンズを付属
これぐらいのことをしてほしいな、と希望だけ書いておきます。
ひとまず、次はQuest 3を待つだけかな・・と。