orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

修羅場が人を育てるという考え方

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昨日の夜から、ずーっとインフラ構築作業にハマっておりました。

設計した通りに動かないんです。

やりたいことはシンプルなれど、その通りに動かない。

で、あれやこれや設定変更を行うのですが、人をあざ笑うようにうまく動かない。

でもこの作業、今日の夕方までに仕上げないと、大変なことになるんです。

逆算して、昨日の深夜3時ぐらいまで作業して、そして今日の朝に臨んだのですが、それでもうまく行かない。

今日の夕方、「いつごろできそうですか?」というもっともな問い合わせに対し、「わかりません!」って食い気味に返事してすいません。

ちなみに、もうこんなカオスに誰かを巻き込みたくないし、自分の負担にしかならないので、ずっと一人でやってました。家で。テレワークのおかげで24時間働けるよねほんと。

 

結論としてはもともとの要件の通り動きました。そのためには、設計自体を全部変えなければいけなくなりました。

設計して、実装すると思うのですが、設計自体を変えるのはすごくリスクがあります。

だから、ぎりぎりまで元々の設計を大事にパラメータ変更でなんとかできないか、試行します。

ですが、動かない。

そして時間を逆算し、もうできないままでい続けるよりは、設計を全部変えて、今までの実装は全部捨てて、一から設計し実装しよう、と。

こういうときって、頭は半ばパニック状態です。時間が限られているのに、今までに書いた答案を全部消しゴムで消して、書き始める。

間に合うのか。

こんなときにだいたい、「どうしますか?どうやってやるんですか?間に合いますか?」なんて質問は来るので、説明なんてできるはずがないし、説明する時間があったらさっさと設計考えて実装したいのだ、なんて言えない。

だから、「わかりません!」って言葉に迫力をこめて、「察してくれ!」という祈りをこめたら、わかっていただけたけど、ちょっと罪悪感。

 

さて、そうやって、設計ごとひっくり返して、結局うまくいくのだったら、初めからそうすればいいよね、という話もあります。

毎回そう思うんです。なぜ、

・・・ぎりぎりになって、起死回生の思い切った行動ができるのか・・・

と。

まあ、それでもうまく行かなかったことだってあるにはありますが、99%はこういった修羅場を、ぎりぎりで潜り抜けている気がします。

 

多分、この緊急事態の空気感と、細胞が活性化するような感じが、体はしんどいけれど心は大好きなんだろうと思います。本番運用の世界に生きているのは、多分このイベントがいたるところに落ちているから。そこに飛び込んだら、もうほかのことを考えるひまもなく、調査・調査・調査。試行・試行・試行。

結果として、こういうときに、大変スキルが身に着いているんだと常々思います。修羅場の数だけ人は成長するとは言いますが、安全に潜り抜けないと、心にも体にもダメージが来ます。

最近の仕事に対する考え方は、スマートで、手順が確立されていることを一般的に好むと思いますが、本当にコスパがいいのはこういった修羅場でパワーを出すこと。

なぜわざわざそんなにしんどいことを・・、と思われるかもしれませんが、修羅場を潜り抜けたころにスキルが付いているというのは、何か、楽です。教科書開いたり問題集を解いたりするのが、多分向いてないのです。

 

・・・ということで、万人には決してお勧めしませんが、修羅場にどんどん身を捧げ、乗り越えていくことで成長していく。うーん最近ははやらないのかな、私はこれまでずーっとそうやって来たし、これからもそうやっていくのでしょう。

 

ということで、何とかうまく今回も切り抜けたので、休むとします。

今日は昼ご飯も食べられなかったです。。