orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

仕事の評価基準がおかしいと組織ごとゆがんでいく

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情けないなあ・・。

 

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新内閣発足に伴う文部科学省の新しい副大臣と大臣政務官計4人の初登庁が18日夜、省内であり、職員ら100人以上が待機して出迎えた。その後の記者会見は日付をまたいで行われ、職員は未明まで対応した。省内では9月までを「働き方改革推進強化月間」としており、職員からは「非常識」との声が上がった。

 

高学歴のキャリアが集う、しかも教育行政を担う文部科学省がみっともない。

この記事の写真を見て頂ければわかるように、全員がスーツ。しかも上着を着てネクタイまでしています。まだまだ暑いころなのに。

彼らはなぜ、副大臣の登庁を待ったかと言うと、この変な儀式に参加することが評価につながるからです。評価されないんだったらこんなに無駄な儀式はないでしょう。

仕事の評価をする場合に、民間企業では業績を基準にする場合が多いのですが、公務員だと利益に相当するパラメータがありません。ですから、多数から少数を選ぶ場合に何を基準として評価するか。これは上司が部下に持つ感覚的なイメージがかなりの影響力を持つのは不可避です。

国家公務員の評価制度を見てみましょう。

 

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https://www.jinji.go.jp/ichiran/ichiran_jinjihyouka.html

 

このように、能力と業績の足し算となっているようですが、ゲームのように自動計算されるのではなく、本人と上司の間でもにょもにょされる、よくある談合方式です。

数値化されるものではないので、どんなに本人ができていると猛主張しても、上司が当人を気に入らなければマイナスされるのがオチです。

本人と上司、構造は、平の職員からトップの事務次官まで貫かれていて、その事務次官は政府に仕えていますから、結局は政府が評価基準を変えない以上は、今回のように、やってる感を出すための深夜出勤を喜んで行うのは不可避と言えます。

今回、出迎えをした職員はおそらく全員ではなく、より出世に興味のある、1ミリでも他人より評価されたい人達の集団ですから、まぁ、出ますよね。

しかも、彼らは残業代まで支給されますから、どんなに社会通念的には無駄のそしりを受けても、自分の評価の方を取りたいというのは人間として自然な欲求だと思います。

だから、評価基準がおかしいんです。

評価基準を決めている人が、こんな無駄なことに出席しても、評価を1ミリも変えないよ。むしろ、こんなことに参加している人の残業は非効率だから評価落とすよ。とやれば、一発でやらなくなるでしょう。

ちなみにですが、クジャクとか、ウグイスとか、トキとか、奇妙な繁殖ルールを持つ生き物がいます。彼らは、何でそんな方法で種の優劣を競うの?という文化を持ちます。鳴き方がうまいとか、きれいな装飾を持つとか、小枝の渡し方とか、もう無茶苦茶で、それによって絶滅に至る種もいるくらいです。

当初はうまく機能していたのに、どんどんその基準がエスカレートしていき、当初の目的を外れ独自の進化をしていくというのは良くある話で、息の長い組織ほどそうなりがち、だと思います。国家機関は基本的に継続するのが前提なので、なるべくしてこうなっているんでしょう。

「ばかばかしい」と思っている職員もたくさんいるにもかかわらず、一方で本当に得をするから出ざるを得ない。ドレスコードも完璧に。

これを飲み込める人しか本当に出世しないのですから、「これも仕事なんだよ」と背中で語る職員を批判することはできない、と思います。

私は、こんな組織、ほんと近づきたくないですけどね。

お疲れ様です。