orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

経験の総量が減少していることの結果

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人間、経験してなんぼ、と思うわけで。

 

いくら動画を見ても本を読んでも、疑似体験は疑似体験に過ぎず、人の脳を根本的に刺激するためには、本物。ライブが必要でしょう。

各地でイベント的なものが消失したり、大きく制限したり。しかもどうも今年いっぱい続くのは間違いなさそうです。

マスクを着けてソーシャルディスタンスを取って、気を付ければ外で活動することのリスクは減ってきているのですが、一方でできること、はまだ一割にも満たないのではないでしょうか。

人々の経験、を数値化するなら、全人口に対する経験の総量は、明らかに減少しています。

上半期は、まだ「思い出」の中で生きられたような気がしています。過去はこんなだったね。社会が正常化したら、また楽しもうね。って。

しかし、この「思い出」。貯金だったとすればもうそろそろ底をつきかけているのではないでしょうか。

ビジネスも、ここ半年でサボれた理由として、過去の受注をこなすことで何となく平常に時間を過ごしていたのが、目の前の新規受注が取れなくて苦労する未来が見え始めている。

なぜ未来に向かって苦労するかと言うと、この半年間経験が大きく現象してしまったために、新しいものを生み出すことが難しくなっている。新しい需要を感じることが難しくなってしまっている。

 

ここから経済は回復するというシナリオについて、大事なことは経験の総量を回復させるということになるのではないかと考えます。

どんどんイベントを開き、旅行をする。都会はセールを行う。テーマパークもたくさんの人を受け入れる。もう日本全部で経験の量を大きくしていく。

単に、お金をまわすということだけではなく、人々が新しい経験を得ることで、ビジネスの活力を広げていく。

このような発想は、コロナ禍では忌み嫌われる発想でしたが、絶対的な前提として、経験の総量を増やしていかなければ経済は回復せず、人々の生活は明晩維持できなくなります。貯金が尽きてしまえば、持ちこたえられなくなるのです。

今、人々は、できることを必死に考え、行動しています。

しかし、まだまだ足りません。

国全体の経験を生み出すために、「ダメだ」と言われたことでも、どうにかしてできないか知恵を絞る必要があります。成功を積み重ねて行かないと、すぐに足が止まってしまいます。

新しい生活様式、という言葉がありますが、何か我慢することをそう言っている節があります。それではどんどん人々の活力はしぼんでいき、何も生み出せなくなってしまいます。

何もしなければ、このまましぼんでいくような気がしています。思い出貯金でなんとか形を保っていた風船が、どんどん小さくなるでしょう。

自粛する方向ばかりが正義だったこれまでから、この辺で方向転換する必要があります。人々の経験を増やしていける基盤づくりへ。政府や自治体、マスコミも自粛推奨のトーンを止め、できることを増やしていくことの努力を強めなくてはいけません。

 

しっかり予防しつつ、経験の総量を増やす。

私は、自分のできることを増やす努力を、これから本格的に行います。