orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

何かを続ける才能

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一流と言われる人たちの共通点は一つのことを長い間続けて来たことにあると思います。一つのことをずっと続けていれば勝ち組になれるのなら、それは続けますよね誰でも。しかし、やはりどこかで止めてしまいます。最後まで続けられた人たちを見てみると、初めの頃にとても優秀で天才で周りと比べて目立って異なり、やればやるほど差がついていく、そんな人が残りそうですが実はそうではありません。

正直、そういった「天才型」「早熟型」ほど挫折しやすいように思います。スタートダッシュしたので自信だけが先に立つのですが、伸び悩んだ時に葛藤を抱えがちです。長い時間をかけて右肩上がりの成長曲線を描くためには、少し鈍感さも必要ではないかと思う時があります。環境が激変したとき、もっといい魅力的な選択肢が出てきた時、何度やってもうまく行かないとき。そんな周りの状況について、感受性が強いと、止めることについて、理路整然とした理由を見つけがち、です。そもそも「天才型」「早熟型」の人は、別のことをやっても習熟度が速いので、乗り換えると再度成長曲線に乗ることができるからです。

続けることができるためには、直近の結果について受け入れつつも、それが絶対の結果ではなく修正を地道に行いそして目の前の未来の課題をさらにやり続けようという、気の長さが必要だと思われます。今日結果が出なくても10年後は結果が出ているかもしれない。そうやって明日努力することができる人が、どれだけいるのか、と言われると数が限られるのかもしれません。手に入らなくても当たり前、手に入ったらラッキー、でも、未来に向けてやることはある。続けていく人というのは、外から見たら、のんびりしているように見えるのかもしれません。

続けることに必要な要因としてもう一つ上げられるのが、続けていることに苦痛がないことです。あるタイミングでそれをやることに秀でたとしても、それを引き続き高めグレードアップしていくためには、新しい努力が常に必要です。努力、というと、激しい負荷に長期間耐えるアスリートのようなイメージを持ちがちですが、当の本人はのほほんとしていて、それは普通のことだし、やること自体は息をするぐらい普通だと。これも、他人から見れば何であんなに長時間取り組めるのだろうと思うのですが、本人は全然普通で何の起伏もなく、息をしているだけ。

一方で、いくら続けても芽が出ない。だらだら続けているだけ、という見方もあります。むしろ別の世界にとても向いているジャンルがあって、そちらに飛び込んだ方が幸せになるのではないか。続けているのではなく、止めないだけ。もっと外の世界に何があるのか知っておいたほうが良いし、今やっていることにこだわらず幅広く興味を持っていくべきではないか。そんな考え方。実はこれが、一番、何かを止めるときのトリガーになりがちなのではないでしょうか。この世界に長時間いて、本当に身になるのだろうか。間違った世界に長くいればいるほど、別の世界に行けなくなるのではないか。

この課題については、私は、もちろん他の世界を積極的に体験すべきだと思います。何かを続けたところで、24時間束縛されることはありません。時間はあるので、趣味でも副業でも何でもいいので、興味を持ってチャンスがあれば少しやってみることもいいと思います。そして、続けられる人は、やっぱり自分のホームグラウンドは、今だなあ、って納得して戻ってきます。この辺りが、続けられる才能なのではないでしょうか。続ける人は他の世界に行かないわけでもなく、興味を持たないわけでもない。幅広い興味を持ち、そして自分の地面を知る。そうやって、続けられるのだと思います。外を見ない人ほど、ある日知ってしまい、大きな迷いを持つのではないか。

抽象的な話ですが、何となく真理がありそうだと思い、書き連ねてみました。