orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

ものごとを続けられる人がやっていること

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毎日同じことの繰り返しでだんだん飽きてきて刺激を感じなくなること。

始めたことをずっと辞めないで努力し、実力をつけていくこと。

この2つは外見的にかなり似ている。物事を始めたのに辞めていくのは前者を理由にする。ところが実力のある人はたいてい後者で、地道な努力を繰り返している人は地力がある。じゃあ、全員辞めないで続けていればいいのにと思うが、そうはならない。才能がありそうな人も平気でリタイアするし、続けていれば能力が自動的についていくというものでもない。

一年二年で高い能力を発揮できる人は稀で、やっぱり続けていくことも能力だが、その上で努力を続けていけるのも併せて持ち合わせる必要がある。

 

ただ続けていくだけではない地道な努力とは何を意味しているのか。

それは、「ループを逃れる」ことにあるのではないか。

例えば、トヨタは世界一の自動車会社で車を作り続けている会社だが、50年前、30年前、10年前と今では、作っている車は全く違う。

同じ車を作り続けるにしても、工程がどんどん変わっていく。

これこそが、続ける、の正体ではないか、と思う。続けていく中にも、同じことの繰り返しを嫌う。もっといい方法があるのではないか。もしくは自社ではこれがベストだと思うが、外の世界では違う方法が生まれているのではないか。

ベストだと思った、いわゆる成功体験がかえって鎖となり、新しい経験をしない言い訳になっているのではないか。

 

だから、続けていくと言ったって、土俵は同じだが、ずっと手を動かし続けながら、新しいことに積極的に取り組むということが秘訣なのではと思っている。

とはいえ、全く現業と関係のないことを、集中力無く手を出すということではない。現業の頭を動かしながら、未知の世界の刺激を楽しむ。

何が関係があって何が関係がないのか、どうしたって経験してみないとわからないので、さわりだけでも参加してみる。とりあえず手を出してみる。何かわかるかもしれないしわからないかもしれないが。

 

物事を続けていくということは、「飽き」との戦いで、何もしないとつまらなくなっていく。つまらないというのは心を疲弊させる。だからいろんな人が自分のポジションを微調整していることは知っている。ただ、理想は、ここぞと決めた領域で磨き抜くこと。どの世界でも一流と言われる人は、続けている人だ。

続けていく中で、「あ、ループだ」と思ったとき。そしてそれに対して自分の中で飽きに気づいたとき。始めは何でも楽しいのだがどこかで飽きが来る。そのときに、周辺を見てみること。新しい物が落ちていないか。周辺にも無ければ、ちょっと遠くの方を見てみるが日帰りでいい。そうやって、フラフラしながら飽きを回避していく姿勢が、続けられる才能を持っている人には備わっているのではないかと考える。

 

何か一本、軸を持ちながらも行動範囲や興味の範囲を広く持ち、一見関係の無さそうなことにコネクションを見出し、本業の糧にしていく。

当然本業に集中しないでフラフラしていると、何の実力も付かない。そのあたりのバランスも必要になる。

続ける人は、単にループを繰り返しているのではなく、むしろループを回避しているのだ。