orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

テレワーク長期化から生まれる違和感と向き合う

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テレワークを実施する企業=先進的企業。

 

メディアはこれ一色ですよね。いやメディアこそテレワークしてないじゃん。スタジオで撮ってるし、隙あらば前に戻そうとしているよね?、とは言いたくなるのですが。

もうかれこれ、四か月はテレワークしているのである程度分かってきました。このテレワークの問題が。

便利すぎる。

必要は発明の母と言いまして、裏を返せば「不便」がまずありきなのです。

朝起きて、身支度をして、服を着替える。ニュースを見る。出かける。駅までの道を歩く。改札をくぐって電車に乗る。乗り換える。並ぶ。乗り込む。目的地の駅に到着し改札を出る。会社への道を急ぐ。途中でコンビニに寄って昼ご飯を買う。会社のビルに着く。エレベーターホールで待つ。エレベーターに乗る。会社のオフィスに入る。

さて、朝起きてオフィスに入るまで、たくさんのことを行う必要があります。テレワークだとすぐに仕事が始められます。どちらが便利か?。言うまでもなくテレワークは便利です。だから、便利か不便かで論じ始めると、テレワークが勝つに決まっています。

でも、便利すぎると、不便なんです。

不便から新しいアイデアが生まれるからです。

不便を便利に変えるアイデアが、ビジネス企画となりイノベーションにつながるのではないでしょうか。

まだ、仕事が忙しいときは、テレワーク素晴らしいと思うのです。やることが決まっていれば、不便なんて一切要らない。全てが便利でいい。目的地まで突っ走る。

でも、到着地までたどり着き、そして次に何をしようと思うわけです。

家の中にずっといたら、不便が見当たりません。

不便じゃないから欲が出ないんです。あれをこうしたい、これをああしたい。

あの人みたいになりたい。

あれが欲しい。

もっとこうしたほうがいいんじゃないか。

テレワーク中心の働き方では、「雑談」が重要らしいです。

 

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テレワークでは雑談が少なく、コミュニケーションが減りがちです。ビデオ会議システムを使った短時間の“雑談休憩タイム”を意図的にスケジュールに組み込むことも、コミュニケーションの活性化に効果あり。気分転換による業務効率の改善や人と話すことで視野を広げられるといったメリットも考えられます。例えば、夕方にチームのメンバー同士やチームを越えた親しい人とのコーヒーチャットタイムをスケジュールに入れるのも良いかもしれません。

 

今日のNHK総合「クローズアップ現代+」でもサイボウズの青野社長がおっしゃっていました。雑談がないとコラボレーションが生まれない、と。テレワークでも雑談しようと。

でもね、今はまだテレワーク導入の序盤だからいいです。

あと5年も続けてみてください。みんな、雑談することもなくなりますよ。

不便がないというのは、ストレスが無いということ。

ストレスが無いと、何か改善したいという欲が無くなってしまう。

ビジネスは「大衆の欲を満たすこと」が手段です。

でもそれを動かす社員が、無欲になってしまうと、生産意欲が減る。

生産性が下がるのではなく、生産したいという欲が無くなる。

生産性は高いんです、だから仕事があるうちは良くまわる。

仕事がないと、途端に仕事を生み出せなくなる。

これが、テレワーク長期化の違和感の正体だと思います。

 

違和感ははっきりしてきたので、今後のことを考え始めています。

2つの原則を考えてみました。

☆原則1 暇なときはオフィスに集まる。
☆原則2 忙しくなってきたらテレワークにする。

多分この方向でいいんじゃないか・・と(まだやってみてないから仮説ですが)。

ずっと暇だったら、企業としては負けですから、バランスも取れるのではないかと。

仮にずっと暇だったとしても、毎日は行くことないかな。

 

誰も、忙しいからテレワークなんて言い出しませんので、はやめに言い切っておこうかなと思います。テレワークは生産性は高い。でも生産欲求が減退する。このバランスを取る施策をしないで、ずぶずぶにテレワークだけを長期化させると、会社の活力はどんどん無くなっていきますよ、と。