orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

東京はもう限界だ

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ふくらむ東京

どこか新しい街はできないものですかねぇ。

東京はもう一杯一杯ですよ。

 

www.yomiuri.co.jp

総務省は31日、住民基本台帳に基づく2019年の人口移動報告を発表した。東京圏(東京、埼玉、千葉、神奈川)は転入者が転出者を上回る「転入超過」が14万8783人で、前年より8915人拡大した。日本人と日本で住民登録している外国人を合わせた「総人口」で記録を始めた14年以降、6年連続の転入超過となった。

 

毎日の満員電車、混雑する駅。街も人であふれています。活気はあるのはいいのですが毎年毎年その度合いがひどくなっています。たくさんの人が集まる一方で、それらの人々は単純労働をしに集まっているのではないので人手不足になるという悪循環です。人々はもっと良い生活をしたいし楽になりたいと思っているので、できるだけ非生産的なことには関わりたくないと言う思いの集合体が東京です。

とは言え東京の面積にも限りがあるので埼玉、神奈川、千葉へ人口は溶け出していて、それぞれに新しい商業施設や学校、公共施設がどんどん作られています。それらの人々がその地域で仕事すればいいのですがそんなこともなく、あわよくば東京都心になだれ込もうとしていて、東京へ向かう電車はさしずめ一代で財を成さんとする兵たちの幕の内弁当と言えます。

でももう、通勤するだけでヘトヘトです。

電車は押し合いへし合い。多分人権は制限されていて人々は記号のようです。乗れないなら平気でタックルするし、ぎゅーっって圧縮されます。かろうじてすき間を見つけてなんとなくみんなはやり過ごしていますが、きっと明晩には破綻することはみな薄々気が付いています。

現場からは以上です。

 

新しい街を作ればいいのに

一方で、東京以外の都市は明らかにしぼんでいっています。人々は東京にチャンスを求めて集まるのですが、競争相手が多いのでほとんどが勝ち組にはなれません。全員が勝ち組になどなるはずがありません。競争相手が少ない地方のほうが勝負になるはずなのですが、その地方自体が人口流出でどんどん活気が無くなっていくので勝負する間口が狭くて夢も希望も失われて行っています。

地方は地方で独特の事情を抱えていて、若者が勝負しようにも年配の「地元の雄」的な人脈が地方を牛耳っていて新しい挑戦どころではありません。であれば、競争は激しくても外様でも活躍できる東京の方がいい。

東京も地方も問題を抱えているのなら、例えば全くの更地に都市を作ってみるのはどうでしょう。しかも入居に年齢制限を加え、若い人がトップになれるように仕向けるのです。将来、トヨタが新しい街を作ると宣言していますが。

 

japanese.engadget.com

CES 2020に出展しているトヨタ自動車は、静岡県裾野市に最新技術の実証都市「コネクテッド・シティ」を建設すると発表しました。同都市は「Woven City」と命名し、2021年初頭より着工します。

 

私企業でこれができるのなら、国家レベルでもできるのではないでしょうか。ソフトウェアやハードウェアだけではなく、人のレベルで若い人たちだけで集まった街。技術は拙いけれどもチャンスにあふれた街。

または、既存の街でも構いませんから、若い人が起業したり就業したりするのに大きな支援を行い若者をとりあえず集めてみる街。

日本自体が、過度な東京一極集中と、保守的で弱りゆく地方の二種類しかないことに憂慮しています。

東京はもう限界だ。何個か新しい街が日本にできて、独立して発展できるようなプランが欲しい。

 

例えば、所得税・住民税・消費税ゼロの街

何か面白い政策はないかなぁと考えたのが、こういうのはどうでしょう。時限付きで所得税・住民税・消費税ゼロの街。しかも年金受給者の居住は禁じ、就労前提にする。こんな街ができたらこぞって人々は住みますよね。でも住民票だけ移して居住しない人も生まれるか。それについては指紋認証で必ず自宅に帰ったことを認証しなければいけない・・とか。いろんなやり方はあると思いますが税金を支払わない代わりに絶対住めよという制度。

人口を集中させる何かを作り出して、流れを変えないと、このまま東京集中状況を継続すると東京自体の価値も目減りしてしまいそうな雰囲気です。とにかく、人であふれて混んでいる。

そのわりに人手不足と言っていて、そこに外国人を呼び込んで誰もやりたがらない仕事を任せようとしている。

東京の一極集中でお金を吸い上げて地方交付税で地方を維持する、というこの夢も希望もない仕組み、どこかで終わらせないといけないと思うのですがいかがでしょうか。