orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

残業時間を減らした先にあるもの

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働き方改革が現場にもたらしているもの

遅ればせながら、話題になっているガイアの夜明けの大戸屋回を見ました。

 

www.tv-tokyo.co.jp

現場で奮闘する人たちの姿を通して、さまざまな経済ニュースの裏側を伝えるドキュメンタリー番組「ガイアの夜明け」(毎週火曜夜10時)。12月10日(火)の放送では、シリーズ「人生が変わる働き方」第4弾として、残業時間の規制に翻弄される企業の姿を追跡した。

 

感想を書きます。 

 

好きだからだけのかもしれない

この回、何だか炎上気味らしく。

 

www.insightnow.jp

テレビの企業密着モノはビジネス番組だけでなくドキュメンタリーの定番であり、人気です。テレビ東京「ガイアの夜明け」では定食チェーン大戸屋が取り上げられたのですが、この抜群のPRが逆効果になりかねない様相です。

 

www.cyzo.com

10日放送の『ガイアの夜明け』(テレビ東京系)が大手定食チェーン・大戸屋に密着。「残業を減らす!45時間の壁」が放送された。今年4月から大企業では時間外労働の上限規制が導入され(中小企業は2020年4月から)、月45時間まで(特別条項でも6カ月まで)と法律で定められたが、飲食業界では人手不足による長時間労働が常態化しており、大戸屋もその例外ではない。果たしてどのようにして働き方改革が進められているのか、番組では時間外労働是正に取り組む3店舗の店主に120日密着したのだが、「ブラック企業ぶりを喧伝しているだけ」と視聴者からツッコミが殺到している。

 

で、変な期待をして見てみたら、なんだか今一つ炎上するほどか、という感想を持ってしまいました。見ていない人が延焼させているとすればそれはいかがなものかと。

どちらかと言えば、法律が会社の事情を飛び越して残業規制を適用してしまったために、経営者はこれまでの状況や社風をかなぐり捨てて、変わらなきゃということで社員と一緒に奮闘しようという風に見えました。

まぁ、法を守らないと処罰されますからね。会社が存続できなければ社員もろとも路頭に迷います。ただ、付いてこれない社員は経営者が引っ張り上げないといけません。そんな苦闘が、パワハラのように見えたとすれば経営者も辛かろうと思います。

結局のところ、仕事が大好きな人が選抜されて店長になっており、経営者だって店長上がり。

例えるなら、ゲームが大好きな人が一日中ゲームをやっていたのに、ゲーム依存対策で一日のゲーム時間を削られるようになったぐらい、残業規制って、仕事が大好きな人にとっては受け入れにくいものなのだと思うのです。

いや、仕事だから休まないといけないでしょう、というのはこれは一般論も一般論で、仕事が大好きという概念自体は否定してはいけないんじゃないかと思います。いや、私自身は全くの残業嫌いです。ただこれまでの仕事環境でそういうタイプの人はいました。今もいます。なぜか会社に長くいる人。あと会社が終わった後毎日のように飲みに行く人もいて、そんなん仕事と変わらないよと思って、私は全く飲みに行ったりしない人です。でも、飲みに行くのが好きな人というのはいる。それは否定してはいけない。

仕事が好きであるということと、それが長時間残業を引き起こしているということと、それによって成り立っていた店舗経営というのは、これまではWIN-WINの関係を築いていたはずです。むしろ、そのガムシャラさを褒めたたえられていたはずです。私も若いころはそうやっていたぞ、会社の成功はその心が基盤だ、と。

今、働き方改革関連法にてルールチェンジが起きました。もうそんなことを言っていては法律違反になる。経営者は社風も何もかなぐり捨てて、まずは従業員に対応してもらわないといけない。大戸屋はそこまではすこぶる正しく見えました。

じゃあ、どう遵守するかについて、確実な方法は見当たらず、店長側にも大きな権限もなく、右往左往する姿が番組で放映されていたと解釈しています。社長がパワハラしていたように見えるのであればそれはおそらく違っていて、みんなで危機感を共有していたに過ぎないのではと。みんな倒れるぞと。これまで通りでは入れなくなったんだということに対して、社長の目も悲しそうだったのですが、これは社長すら、こんな法律がなければみんなを好きなだけ働かせられたのにということなんだと思います。

それだけ、みんなあの会社や同僚や、文化や歴史が好きだったのに、そこから決別しなきゃいけないということなんだろうと。

それを外野が、ブラックだの体育会系だの言うのは違うんじゃないかなって。当人たちは好きでやってるんだから。

・・・ま、私は参加したくありませんけどね。

 

残業時間を減らした先にあるもの

残業しないで仕事以外の時間を持たされると、急に暇になります。

そこで、もちろん仕事に役に立つ勉強をするのもいいですが、全然違う趣味をやってもいいでしょう。

副業をやるという手もあります。

今の自分の枠を外して、違うことに挑戦すると、これが仕事に返ってきます。

会社が保守的になり成長が止まることの大部分の理由が、この「昨日と同じことしかできない自分」の集合体にあると思っています。

だって、違うことをしないと、新しい成長はおきません。

そして、繰り返す同じこと、というのはだんだん時代と合わなくなってきて、衰退してしまいます。

仕事が好きというのは悪いことではないと思います。それに長時間情熱を費やすのも、あるしゅ快感も伴うのだと思います。

しかし、やはり手法としては時代が古い、と思います。

どんどん、枠を外していく。こだわりを捨てて、新しい何かに挑戦し続ける。

大戸屋は、愚直にもその状況に近づいていこうという風に見え、改めて、炎上するほどひどい回じゃないけどなあと思ってしまいました。

今の苦しさを抜けたら、きっと、もっと良いことが今後起こると思いますけどね。あんなに会社を愛している人たちが集まっているなら、個々の社員がもっとイノベーションに時間を使えるようになったらすごく変革が起こるんじゃないかなと思います。

大戸屋の今後に期待しています。