orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

残業しても、残業代がない

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残業しても、残業代がない、と言う場合は下記に限られると思います。

 

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管理職が労働基準法でいうところの「管理監督者」にあたるかどうかによって、残業代の支払いが必要とされるか扱いが異なってきます。

労働基準法でいうところの「管理監督者」とは、労働条件の決定その他労務管理について経営者と一体的な立場にある者とされており、この場合は、労働時間・休憩・休日の規定は適用されませんので、残業代の支払いは必要ありません。

ただし深夜勤務については規定が除外されていませんので、午後10時から翌朝5時まで働いた場合には、深夜勤務手当の支払いが必要となります。

管理監督者であるかどうかは、以下の点を総合的にみて判断されます。

 (1) 重要な職務と権限が与えられていること
 (2) 出退勤について管理を受けないこと
 (3) 賃金面で、その地位に相応しい待遇がなされていること

 

で、私はもう長い事、残業代がないです。

上の3つ、当てはまっているのだろうか・・。

当てはまっていた時もあれば、当てはまっていなかったときもありました。

管理監督者、であるにもかかわらず部下がいないと言う時もありました。部下もおらず上司もおらずひとりぼっちでしたが。

前の会社では他社常駐が多かったのですが、一人で現場に行かされ、SESで何か月かいました。確かに、現場で上司から指図を受けることはなかったけど、常駐先の社員から仕事は降りて来ていたし、いつ帰ってもいいかよくわからないし、部下もいないし。

これが「重要?」「管理を受けないというより放置されているだけでは?」「賃金がふさわしいか微妙」ということで、感覚的にやめよう、と思って初めての転職に踏み切ったのはもう十何年か前。そのときはロジカルにはあまり考えてなかった気はするけど、単に残業代払いたくないから、管理職の職位にして残業代フリーにして、一方でたんまり長い時間労働させて常駐先からお金を欲しかったんじゃないかと思ってます。

SESでは、労働時間に合わせて比例してお金を請求できるし、一方で管理職は残業代なしだから、会社としては都合がいいんですよね。

だから、前の会社は、大量の「課長」と呼ばれる人がいたけど、部下がいない課長を「担当課長」なんて呼んで区別してた。なんやねん担当って。

今は満足してるけど、相変わらず残業代はないので、この残業の無い形態って、下記のような仕事だと思っています。

・出退勤について管理は受けてないけど、部下のことを考えると「自由に出社しまーす」とはできないし、結局は定時の仕事時間は守らなくてはいけない。

・残業しても残業代が付かないので、必死になって残業しないようにする。一円もつかないんだから残業なんてしてやるものか。

・残業の無い仕組みを作り上げられる権限が、自組織に対してある。もしその自ら作った仕組みが破られようなら、24時間働いてでも仕組みを守る。ここが矛盾しているところで、残業代気にせず、無茶苦茶働く。だからこそ普段仕事しているときで、何もしなくても収益に問題がないときは手を抜くべきだと思っている。

・どう時間内に成果を残すかは問題ではなく、成果を残すことだけが問題だ。だから、仕事のペースは自分で決める。

文字通り、誰にも管理されず自分で組織の管理をして、かつ結果は会社に利益をもたらしたか、もしくは将来に対して利益を得る活動をしたか、だけです。

だから、あまり会社においてたくさんの人が「残業代が無い」なんて状態にはなってはいけないんじゃないかと思っています。そんなにたくさんの人が、会社の管理を離れて利益だけ見ていたら、多分、統制が取れないんじゃないだろうか。管理職は利益コミットで自由に動いて、部下は時間コミットで成果で測る。うん、きれい。

まぁ、残業代が出たころは、なんだか仕事をコントロールして、残業1時間くらいがつくように就業してましたけど、そのころが懐かしいです。