orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

ITエンジニアがメンタルヘルスを守るためにできることは何か

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メンタルヘルスの話

今日の話題はIT業界におけるメンタルヘルスの話が多めで、これをどう記事にするか一日悩んでいました。

 

ictj-itengineers.joho.or.jp

厚生労働省「労働安全衛生に関する調査(2018年)」によると、過去1年間にメンタルヘルス不調により連続1か月以上休業した従業員は、常時従業員全体の0.4%、メンタル不調により退職した従業員は、0.3%。産業別にみると、1ヵ月以上休業した労働者は、情報通信業が1.2%と、最も高い割合になっています。

 

このメンタルヘルスの話って、確かにIT業界にいてここ20年で随分議論され、進んだ分野だと思います。確かに病む人は多い印象です。特に厳しい現場にいたころには、現場を去る原因の大きな一つになっていました。

eラーニングでメンタルヘルスの研修を受けることは何度もあるのですが、最近はトレンドが変わったことを知っていて、「セルフケア」という概念が前面に押し出されるようになったのを知っています。

 

www.armg.jp

セルフケアとは、従業員が自分自身で行うメンタルヘルス対策です。
メンタル不調の兆候は、初期は単純な肉体の疲労や行動、精神面の変化となって表れます。
いきなり重症になるケースは少なくほとんどの場合は軽い症状から出るため、メンタルヘルスの知識がないと本人すら気づかないことが多々あります。
しかし、企業が適切なメンタルヘルスに対する教育を実施することで、個々の従業員も自分の心身に異変が起きたときに早期に察知し、自分自身で対策を行うことができるようになるのです。
管理職の方々は、従業員の下記のような普段とは違う様子に目を配ることで、メンタル不調にいち早く気づくことができるようになります。

 

つまり、重症化してからでは医療機関がサポートしようとしても仕事への影響が大きくなってしまう。早い段階で自分が気付けるように、自分自身をケアしようね、ということです。また、ある程度の基礎的な知識を持つことで、不調に陥らないようにもできるという効果もあります。

最近はこのセルフケアが強調され過ぎて、なんだか心が不調になる人はセルフケアできない人みたいなロジックも成り立ちそうで、少し違和感はあります。

病みやすいIT業界関係者の心をいやせる、もっと今の時代に即したスマートな方法はないのかを考えました。

 

案① スマホでメンタルケア

下記のサービス、まだ日本には上陸していないのですがなかなか面白いな、と。

 

ideasforgood.jp

2018年に英国で設立されたSpillは、オンラインで文字を打ち込むことによるカウンセリング(テキストカウンセリング)を提供し、メンタルヘルスケアへのアクセス改善を目指すスタートアップだ。

英国のメンタルヘルスケアにおいては、「安価な公的医療を受けるために数か月待つ」もしくは「1回1万円かかる民間カウンセリングを受診する」の選択肢から選ばざるを得ない状況がある。その中でSpillは第3の道として「いつでもどこでも無料で気軽に相談できる」という解決策を提案している。

 Spillのアプリは現在一部の先進的な企業に導入されており、従業員が無料で利用できる仕組みになっている。現時点で導入している企業は従業員10名のスタートアップから、大企業まで多様だ。ユーザーが「専門家に話すほどではない」と感じるようなことでも、専門資格を持ったカウンセラーに匿名で気軽に相談できるのが特徴だ。実際にユーザーの84%が、これまでメンタルヘルスに関する診療やカウンセリングにかかったことはなかったという。

 

企業の産業医やメンタルヘルスサポートを行う機関の問題点は、利用にあたって企業へ情報が漏えいする心配があることです。

従業員に悩みがあることが会社に伝わってしまったとき、それがどういう形で不利益になるか計り知れません。また、悩みは会社の仕事の内容が原因だったりするので、お互いの利益にならないこともあり得ます。

したがって、匿名で専門家に相談でき、しかも誰もが持っているスマホで完結するというのは良いことだと思います。

日本もNPOなどがSNSなどで匿名相談を受け付けている場合もありますが、私は上記のSpillのようにビジネスとして成り立つ必要があると思います。アプリの構築にしても運用にしても、専門家の確保にしてもお金が必要だからです。

日本でも、このような匿名のコミュニケーションをメンタルヘルスに活かすようなサービスがどんどん出てくればいいなと思います。

 

案② IT業界関係者同士がTwitterなどのSNSでゆるくつながる

最近Twitterを相互フォローするようにしたのですが、フォロワーさんがIT業界の方が多いせいかとてもタイムラインが楽しいです。

会社の中で相談したり意見をしたりすると、どうしても利益背反する相手だったりしてなかなか相談できる関係とはなりにくいと思います。他社オフィスに常駐する方は特に、大きな声で不満は言いずらいと思います。また、基本的にパソコンを前にして働くので、なかなか自分の心のためにコミュニケーションをとるタイミングも難しい。

また、家族で暮らしている方ならいいかと言うと、これがまた微妙な話で、IT業界の話って業界以外の人には全然通じないんですよね。

ツイッターで、かつ匿名性を守れば有意義な情報交換がゆるくできます。また、自身の悩みは意外と他人も抱えていることがわかって救われたりします。

IT業界関係者だといって全員が全員、価値観を共有するのは難しいでしょう。合いそうな人を見つけて相互フォローをしていけば、心を楽にしてくれるパスができるかもしれません。

ちなみに、IT業界の方は、私の@orangeitems_をフォローして頂ければ必ずフォローバックします。記事をアップロードした時は必ず投稿しますし、たまに適当につぶやいたりします。ぜひどうぞ。

 

思うに

心の問題、自分が思っているより自分の心って弱いものだと思うんですよね。

一人で何とかできる、という自信の強い人ほど、負担を抱えすぎてパンクする危険性をもっているのではないでしょうか。

これって、体が丈夫だと過信している人が、体に負担をかけすぎて壊してしまうことと似ています。

心は弱いんだという前提があれば、心の病気に予防をするようになると思います。案①のようなサービスはまだまだ日本では普及していないので、案②のように、SNSを使ってあいまいでゆるいコミュニティーをバーチャルに作るのが現時点ではすぐにできることだと思います。

匿名で、気軽に専門家や、経験の豊富な方に相談したり発言したりできる場所が、ITを利用したかたちでもっと増えればいいのになと切に思います。