デザイン力がない人は多い
IT業界にいて思うのが、デザイン力がない人が多いこと。
学校で言えば図工や美術の科目ですね。
情報技術って、数学や国語/英語の延長上にありますから、狭義のデザインセンスは磨いてこなかった人が多いのです。
二十年業界を見ていてそう思います。どことはいいませんが、SIerの製品発表や中期経営計画のプレゼンなんて、ごてごてして読みにくいったらありゃしない。
もっとも陥りやすいワナは、しゃべりたい情報を一枚のスライドに全部入れちゃうことですね。情報量が多すぎて何が重要だかわかりません。矢印や表、グラフ、文書が入り乱れている例をたくさん見てきました。
いっぱい書いてある割には、発表の場で活舌が悪かったり声が小さかったり、あとは読み合わせ大会になったり・・。
それもこれも、デザイン力が弱いからだと思っています。教育の過程で国語数学理科社会英語ばかりが強調され、有名大学に進み大企業に入る、このメソッドで抜け落ちたものです。
私も例にもれずデザイン素人だったのですが、デジタル資料のデザインの重要さに途中で気が付き、情報収集を心掛けてきました。今では当たり前になった、スティーブジョブズのプレゼン手法も含め、どんどん真似をしようと思って今に至ります。
そもそも、「設計」ってIT業界の肝なのに、この英訳である「デザイン」は違う意味になっているところから考えても、設計=デザインとなるべきかと思います。変な設計はデザイン力の無さから来ていると考えてもまんざら嘘ではないかと思っています。
・・・って、去年同じことを思っていました。
素晴らしい資料を発見
今日一日、この資料を無限ループして頭にインプットしようかなと思わせる素晴らしい資料。これが無料で見られるというインターネットのすばらしさ。
これ作った方はどんな人だろう・・・。
2019.04.01
Xemono社は創立0周年を迎えました。これからもよろしくお願いします。
まだ、創立3週間くらいしか経ってない!
ということで、応援も兼ねて紹介させていただきました。
請負:
ウェブサイトやアプリの企画、
ライティング、
UI/UXを含めたデザイン、
フロントエンドの実装。
お前のアプリを最高にしてやる。
だそうです。IT業界と親和性は高いと思います。
ただ、IT業界においてデザインの重要性を、「美術のうまいやつ」ぐらいにしか思っていない人はまだまだいるので、地位向上に頑張ってほしいなあと思います。
日本のB2Cが非常に弱いのは、デザインが弱いから。デザインが強いプロダクトが海外中心に出回り、日本のB2Cは非常に弱くなっていったように思います。
IT企業だって、優れたデザインの海外プロダクトを日本でローカライズする事の方が多く、スクラッチの場面は減ってます。国のシステムを日本企業が大金をかけて作っても使われないケースなんて、その象徴みたいなものです。
同局は設計時に、サーバーの利用を最大で月約308万件(雇用保険に関する照会120万件、自治体への情報提供108万件、日本年金機構への情報提供33万件など)と想定。それに見合う容量のサーバーと関連整備に17年度までの3年間で計約80億円かけ、17年7月に稼働させた。
ところが、今年1月までの利用は月平均2580件(最大想定の0・08%)にとどまり、ピーク時の18年9月でも3551件(同0・12%)だった。短時間の集中利用を想定し、このサーバーは1時間に最大約8万8千件を処理できるが、実際のピークは600件に満たなかった。
この資料の素晴らしいところ
さて、このプレゼン資料ですがどんどんめくっていくとわかります。開いてから脳に入るまでのプロセスが非常に簡略化されています。だから、情報処理能力を使わなくても理解することができる。そしてインプットされたすべてをつなぎ合わせると、知見となります。学習資料として理想的な形です。
分かったつもりになりがちなので、これを100回見ると、多分に自分が新しく作る何かは少し形が変わっています。
これが勉強の理想的な形だと思っています。どんなに小難しい本を百日かけて読んだって、情報処理できなければ自分のものにならない。アウトプットに反映されないのです。
そんな授業、研修、資料、たくさんあります。
実はデザイン力って、事前に情報処理をたくさん実施して正規化してやらないといけないことを前提にするので、非常に頭を使う作業だと思います。
それが甘いと、機能をすべてボタンにして、画面中に並べたりするのです。
この資料は体系的にデザインの大事さを学べるので、これから100回再生して自分の力にしたいと思います・・。