orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

子どもの「本当の才能」を"観察"することの意味

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親はどうあるべきか

まず、この記事をお読みください。

 

toyokeizai.net

 

たいてい親はこうすべし、と書くと叩かれるようで、はてなブックマークでもなかなかの叩かれ具合となっています。

 

しかし一理ある

わたしはこの文章、賛成派です。確かに炎上しそうな日本語の表現が散らばっているので火はつきやすいと思います。しかし、本質はついていると思います。

親は何もするなと初めに行っていますが、観察して支援しろと最後は言っています。1ページ目だけ読んであとは見ないのであれば短絡的な文章ですが全部読んで判断するべきだと思います。

親にも子供にも価値がある、最も良い親から見た子供への支援方法とは何でしょうか。それは、子供の将来に直結する分野に対して集中的に親のお金や時間を費やすことです。直結しない場合、いざ子供が受験など勝負となったときに、役に立ちません。大人になってから学びなおすのは大変なので、できれば子供時代に効率よく学ばせたいものです。

例えば、大人になってから勉強してプロ野球選手、音楽家になるのは難しいでしょう。弁護士や医者になるのも子供のうちから準備することが必要でしょう。その他、何になるにしても一流になってほしいでしょうし、そこに向かって効率よく支援したいと思うのが親の気持ちだと思います。

さて、ではどの分野に支援するか。それがこの記事の肝です。野球が好きだから、野球に支援するのはちょっと待て、もしかしたら野球は手段であり何か野球の中にある何かに魅力を感じているかもしれない。結構大事なことを言っていると思います。子供は自分が社会において何に適性があり、どうすれば一人前になるかという知識がありません。知識がついたころには大人になっています。現実的に手遅れになっているケースもあります。大人である親ができるただ一つのことは、客観的に子供を観察し適性を見出し、子供との間で合意を形成してそこに向かって、お金と時間をつぎ込んでいくことが大切じゃないか、そう思います。

最も大事なのは、子供と合意を形成することじゃないかな、と思います。親が突っ走って子供に強制すると最後に子供は必ずこう言います。「親の言う通りにやってきたけど無理」。困難に直面した時に親に責任転嫁してきます。この形で挫折した親子はたくさんいます。どんな道を進んでも困難には直面します。であれば、困難に直面することを前提として、親が子供を観察して適性があるという方向について子供にしっかり説明し、事前に子供が納得しておくことが後々大変重要になってきます。合意していれば、困難に対して親子で協力して立ち向かえます。ここに親のお金と時間が必要となってきます。困難の克服にこそ投資が重要なのです。

 

まとめ

まとめます。

・親が大人の目で、子供の本当の才能を観察する

・親が思う本当の才能に対して、親が子を支援する前に、親子の間で合意を形成する

・親は子に存分に支援し、子は親の支援を存分に受ける

・子が困難に直面した時、親は一緒に立ち向かう。そしてお金と時間を集中させる

こういうプロセスを踏まないと、投資が分散して非効率になると同時に、親子が共闘できないことで挫折する可能性が非常に高くなってしまいます。

記事の例で言えば、親子が合意しないまま、子の望まない支援を親から受けているように見えます。もし、子が野球に挫折したら親は気持ちよく別の何かに支援できるのでしょうか。まずは親子間の合意が必要であるように思います。子供は案外親の言うことを聞く耳はもっていますので、親も子供の言うことを聞く耳をもってすれば、お互いウィンウィンの関係が気づけると思います。

 

 

完訳 7つの習慣 人格主義の回復