orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

川上量生カドカワ社長の「ブロッキングについて」に【賛同】します。

f:id:orangeitems:20180424220200j:plain

 

まずは下記をご覧ください。

ch.nicovideo.jp

結論からいうと、今回の緊急避難的な3サイトのブロッキングについて、積極的な姿勢を示した政府の決定を支持します。

 

今回の記事は「この記事に賛同します」だけが主眼点です。

はてなブックマークコメントを見てもツイッターを見ても批判が多いので、きちんと賛成する人間もいるということを発言せねばならないと思い、その意思を表明しておきます。賛同します。

私は、漫画業界の活力が失われたことについての被害者でありカドカワほどの被害は被っていないのですが、それでも当事者意識はありました。このブログでも再三再四川上社長の主張と同じ内容の事柄を言ってきました。

いまの緊急避難的なブロッキングはあくまでも臨時的、かつ最後のものとするべきであり、ちゃんとブロッキングの法的な根拠を定めた立法化をおこなったうえで、行政からの指示ではなく、違法かつ海外のサーバーで日本人向けのサービスをおこなっていて、連絡がとれないなどの悪質のサイトにかぎり、裁判所の仮処分申請でブロッキングできるような環境整備をできるだけ早期におこなうべきだと考えます。

本当に、その通りです。

なお、サイトブロッキングについての主張については、ユーザー側で回避策があり100%の閉塞はできないもののかなりの割合を閉じることになり有効であると私も思います。そもそも日本の市場が取れない中で日本の著作物の海賊版サイトを海外でやってもペイしないと思います。また、それよりも、サイトブロッキングされるようなサイトが名指しされると、実質国内でビジネスができなくなることの方が大きいと思っています。サイトブロッキングにもいろいろやり方がありそうなので、それは国内の技術者、特にISPを中心に議論を進めて欲しいです。権利者の被害を助長しないように能動的な対応を行うことはISPの責任だと思います。

また、Cloudflareを名指ししたのも的確ですね。SET TVという業者が訴えられた件が今日ニュースになりましたが、これもCloudflareを使っていました。裁判の敗訴もおっしゃる通りでただ流れが変わるのはこれからのようです。

今回の政府のブロッキングにかかわる施策を拙速だと批判するよりも、変化の早いネットの世界に比して対応が後手にまわりがちで時間もかかっていた法制化の議論を、一挙に進める好機だと関係者の皆様には捉えていただき、違法サイトに対して実効性のあるブロッキングの法制化にむけて、みなさんの知恵をお借りできればと思っています。

その通りです。昨日同じことを書きましたので再掲します。

自分は何もやらないくせして、人が何かやりだすと邪魔ばっかりする人にはなりたくない - orangeitems’s diary

>>

秋の新法案に向けて、(1)何を持って違法サイトとするかを決める法的議論、(2)違法サイトをどのように規制するかの技術的議論、この2点について、いろいろな意見が発されることを望みます。反対だー反対だー、で海賊版サイトが解決できるんだったらこんなに話がこじれていません。中国と同じだとか、検閲社会、とか捨て台詞のようなコメントがネットがあふれていて大変残念です。建設的な、良い方法を考えましょう。前向きな議論を開始する時です。

>>

 

ということで、賛同します。

賛同される方は、今回ばかりはきちんと声にすることをお勧めします。ブログでもツイッターでもFACEBOOKでも構いません。 声をあげましょう。