最近、よく「現地」に行く。簡単に言えば観光地ね。
その場所があることは知識として知っていた。
今では、Google Mapのストリートビューもあるから、たいていのところは、行った気持ちになれる。
でも、それに疑問を感じて、都内をたくさんうろうろとしている。
でもさ、やっぱり毎週行くと思うよ。
現地には情報が恐ろしくあふれている、って。
パソコンからの映像って、どうやったって平面で、人間の頭が変換して立体を感じているよね。
もしくは映像すらなく、テキストの情報のみだったりもする。
そうすると、脳が知るまでにに「思い込み」が入って、現物とは差ができてしまう。
知識だけだと温度も無ければ、コントラストもない。
やはりこれは、仕組み上絶対に仕方がない。
その場で見ていないことで削ぎ落される情報が多すぎる。
Appleが、どうしてもVRの機械をリリースしたのは、その差分を埋めたかったのだと思う。けど、Apple Vision Proも普及しそうにないね。高くて。そして人々は「スマホでいいじゃん」って思ってる。
しかしね、やっぱり現地に行くと、多くの情報を受け取ってしまう。
その現地を作った人のメッセージを、感じてしまうの。なぜここに柱があるのか。木が植えてあるのか。天井があって明かりがあって、床はこうで・・。
たくさんのことに意味があったり。そしてないこともある。あ、これは所有者がそんなにこの場を愛さなかったんだな、って気づくこともある。
それは、絶対に写真じゃわからないんだ。
ネットには情報が溢れるので、ネットだけで物知りになっている人がかなり多く居ると思うけど、これは限界があり過ぎる。
自分は知っている、という自信がある人ほど、絶対その知っている場所に行って感じてみた方がいい。
情報があふれ出ていることに愕然とする。
何も知らないのと同義だ、すら思えるよ。
また、できれば一カ所だけではなく、同じような場所を何個も訪れてみたらいい。
例えば、日本庭園だけでも都内で何カ所もあり、そしてそれぞれが、全然違うコンセプトで成り立っていたりするから、私の日本庭園の解像度が低いことがすごくわかった。
ある日本庭園は、設計がすごすぎて「畏怖」すら感じてしまったぐらいである。それは、感じなかった日本庭園のおかげでもあった。
現地に行こう。
見て聞いて感じたことは、ネットよりも相当に雄弁だから。