orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

給料は増えずに製品価格ばかり上がって行くんだけれど

 

マイクロソフト製品の値上げ

上がんのか・・。

 

www.itmedia.co.jp

日本マイクロソフトは12月6日、法人向けソフトウェアとクラウドサービスを値上げすると発表した。日本円の為替変動によるもので、2024年4月以降に現行価格から20%引き上げるという。対象サービスは具体的に書かれていないが、一律での値上げになるとみられる。

 

厳しいな。

 

無視できなくなるIT関連のインフレ

今回は為替が理由になっているけど、基本的にITのサービス、特にアメリカ製品のものは年々値上げしているよね、マイクロソフトに限らず。どのベンダーだってドルベースで値上げしてる。その上、為替理由で日本だけ更に値上げするもんだからやりきれない。日本は社員の給与も、企業の売上も横ばいみたいな国だから、相対的には貧しくなる。

昨日までできていたシステムが、明日はできないみたいなことがいつか起こりだすと思っていたけど、これはもう起きつつあるということでよいのではないかな。

日本の場合、人件費削減みたいな努力ってのは基本的に枯れ枯れになっていると思う。むしろ給料上げろ見たいに言われているので、人を多く抱えたくない。最小限の人数でまわしている現場ばかりなので、ここから人件費削減は難しい。

できるとすれば、システムの方の削減になると思う。とは言えシステム自体は業務が依存していて削れないので、Webサーバーが3台であれば2台に、機能ごとに分散していたのであれば統合、のような、ケチくさい設計上の工夫が必要になってくると思う。

大昔はCentOSのような、オープンソースにフリーライドして費用削減するような手も流行ったけど、もう使えないと思う。今使っている人はよほどギャンブル性の高い手段だと思って臨んだ方がいい。作り手の方が、フリーライドには我慢ならなくなっているのだから。

まあ、IT予算は青天井、みたいに言ってられなくなったということだね。高くなり過ぎて。

 

でも給料は上がらない

ニュースで給料が上がります見たいなことを言ってても、足元上がっていない人が多いんじゃなかろうか。結局のところ、コンピューターの性能はどんどん上がってるけど、人間の性能が上がったわけじゃないんです。だったら給料も上がらないよね、と。

コンピューター性能アップのお陰で2倍の生産を達成しました!と言っても、その原因はコンピューターなんだからコンピューターには2倍のお金を支払うけど、人間の給料は据え置きでしょ、そら、みたいな感覚が日本人にはあるんじゃないかな。

例えば、マクドナルドの自動レジやスマホアプリが充実して、店におけるレジを捌く量が倍になったとしても、バイトの給料が倍になるわけじゃないからね。

DXの本質はここなのかもね。生産性が上がるためのITへの投資ばかりが増えて、人間の価値が上がるわけじゃない、ってこと。

あーあ、ある日、給料が20%アップすればいいのにね。