orangeitems’s diary

クラウド専任の40代インフラエンジニアが書くブログ。新規事業マネージャー。20世紀末の就職氷河期スタート時にIT業界に文系未経験で入りこみそのまま生き残った人。

円安でクラウドの料金は上がったが、これからどうする?

 

代表的な海外のクラウドサービスの料金は基本的にドル建てて、毎月請求するときのドル円レートで計算されるので、円安が直撃している事業者は多いと思う。いつもと同じ感覚で使っているのに、1割2割コストアップするのを実感されていると思う。

ただ、ではオンプレだったら影響ないかというと、これは全く違う。まず機械の料金は間違いなく上がる。海外メーカーのサーバーやネットワーク機器は見積が新しくなるごとに上がるし、保守料金も同様だ。もし日本メーカーの機器(最近は見かけないけど)だとしても部品は海外から仕入れているので結局のところ同じだ。

違うと言えば、その価格反映タイミングぐらい。塩漬けしている機器類については、保守料をどうするかだけだが、どうせ次の更新の時には一括で交換となるので、このタイミングで円安の影響を鑑みるのである。

ま、これと逆の経験を2010年あたりにしている。当時1ドル80円っていうのがあった。

これが面白かった。当時はクラウドサービスもまだ今ほど使われておらず、オンプレの世界にいたのだが、値引きが深い。「うーんどうしようかな」の一言で10%は下がる。定価なんてないようなものだった。円高は、明らかに購買力を増す。サーバー2台のところを3台買っちゃう。今はこの逆が起きている。

ただ、まだ130円台だと、110円から1割2割レベルなので、事業会社も仕方ないかなというので静かだが、ここから150円くらいまで行くとさすがにまぁ、高いと悲鳴を上げだすんだなと予想。

しかし、問題はこの辺の値上げが説明できる海外のハードウェアやソフトウェアはいいのだが、人件費的なところはどうするか。運用管理するのに100万円かかります、って契約してきた数年のサービス。インフレしてるから、5%値上げしますーなんてやったことない。でもこれをやらないと、日本人の給料も上がらないんだろうな、と想像。

海外のものを買ったり売ったりしているから、それらの費用が膨らむのはわかるけど、そのうえで自分たちの実入りまで増やそうとするのって、実はちょっと工夫と言うか論理を作らないとなかなかわかってもらえないのかもしれない。

国内物価が上がっているので、サービス料も上げますー、って平気で言って言いものなのだろうか。

なんとなく日本の会社全体でそんなことを思ってそうな気がしている。モノだけ売っている会社ならまだしも、IT業界って技術料を売っている会社が多いので、これって直接的には為替の影響は受けない前提だから。人件費が上がってるので~価格上げます~、って平気で言える世の中が来るといいのかもしれないが。