orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

デジタル化したほうがいいな、と思うことは多いけれど

 

この前運転免許の更新に行ってきたんですよね。10年くらい前の記憶だとかなり人力対応で、何人もの人を介して更新を行っていました。今はかなりの部分がデジタル化され、裏ではシステムがごりごり動いているなとわかります。職員の方も端末に色々入力しているみたいです。

それでもまだアナログな部分は残っていて、できた免許証を運ぶ職員の方、収入印紙は現金のみの扱いだったり、写真撮影は流石に手動と、もう少し頑張ればもっとデジタル化し、何万時間が削減できるでしょうがやらないでしょうね。職員の方の仕事も確保しなきゃいけないでしょうし。

もともとシステム関係で仕事しているというのもあり、人力でいろいろなことが動いていると、おお統率が取れて凄いな、と思う一方でデジタル化への思い、みたいなものも芽生えてきます。いろんなことがデジタル化すると人手がいらなくなりそうだ、それはAIを待たずとも、統制が取られていればいるほど思えることです。そのロジックに基づいてプログラムを組み、テストをしたら後は安全に動かせばいい、と言う話ですものね。

 

xtech.nikkei.com

 誤ってマイナンバーをひも付ける誤登録で新たに判明したのは、公金受取口座登録で227件、障害者手帳情報で33件などである。また、公金受取口座登録の誤登録疑いでは、これまでに明らかになっていた940件のうち、215件の口座情報が他人に閲覧されるなどして個人情報漏洩があった。

 同日の会合では将来的なマイナンバー登録事務のデジタル化の提案があった。現状は、住民基本台帳システムとそれぞれの業務システムと自動連携してマイナンバーを取得できる市区町村以外では、申請者から紙で受け取ったマイナンバーを手入力してひも付けを実施することが多い。これに対し、今後は住民が自身のスマートフォンとマイナンバーカードを利用して、マイナンバー登録事務のシステムに自動登録する方法などを検討しているという。

 

私も区役所で手続きを受けましたが、確かに人が対応してました。待合室で座って呼び出しを受けましたし、呼ばれたら係員の方がタブレットで対応されてました。デジタル化はもちろん裏で動いていますが、結局は人なんだなと思った記憶が2年前くらい。

この人たちがデジタル化検討ということは、人が起こすエラーに我慢ならんと思った証拠で、もはや人よりデジタルの方が信用と言う意味では高いわけです。

そしてデジタルで何か問題があったら、それを引き起こした人が悪いっていうので総点検の名のもと、色々な人が責任を取らされると言う、人ってつくづく都合が悪い場所におりますね。

人力でまわしていて何が問題が起きたら、その対応をしていた人が悪いということになり。システムでまわしていたら、そのシステムに関わった人が悪いと言うことになり。

リスクは解消したのではなく、システム屋に移転しただけと言うことがわかります。

デジタルにすれば絶対に問題が起きないと信じている人がいるとすればそれは誤解です。デジタルだって物理的にはアナログの世界ですから。壊れることを前提に作らなければい行けない。何やら弱弱しいものを、補強して、文明の利器のように使っているだけです。汗水垂らして問題の内容に日々駆けずりまわっている人がいるわけです、私か。

まあ、なので、私は極度のデジタル化は反対派です。システムがたくさんになり過ぎたら、今度はシステムのお守りをする人が大量に必要になり、そしてその人たちの統制が大変になりますよきっと。

それより人間がいるうちは、人間がやっぱりやって、そのミスをデジタルで検出するみたいな方がいいんじゃないですかね。

デジタルのエラーを人間が保守するより、人間のエラーをデジタルが保守する方が、きっとコストがかからないですよ。