orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

AIで仕事が奪われるなんてぼやくより

 

ここ最近、ずっとStable Diffusionをさわり続けている。家ではもちろんGPUがあるのでローカルで動かすけど、家の外でも興味がつきないので、Google Colab Pro(2023年8月現在1179円/月)も契約し、外にいてもさわれるようにした。Google Colab Pro上でStable Diffusionを動かして、そこで生成されるWebページにアクセスすればいい。

下記のページがとてもわかりやすかった。

 

itdtm.com

 

最近は無料のGoogle Colabでは動かせなくなったようなので注意。

これで、通勤中もスマホから試せる。また、Google Colabだと利用の度にセットアップをしなければいけないが、上記の記事の方法であれば、Google Drive側にプログラムファイルを置くので、毎回まっさらなStable Diffusionということはない。モデルにしろ拡張機能にしろデータは永続的である。

 

さて、Stable Diffusionをさわっている人なんて日本から見たらほんの一部だろう。ChatGPTの方が皆なじみが大いに違いない。

私はChatGPTも触れたけど、直感的にわかったのはChatGPTができることは私でもできるということだ。私でもできることをわざわざ誰かに任せるのはめんどうで、これはChatGPTでも同じだった。説明している暇があったら自分でやった方が速い、ということは現実世界でも感じるのだが、ChatGPTでもそうだった。

ところがStable Diffusionの場合は何が違うかというと、絵や写真を描けるということ。私は絵を描くのがめっぽう下手だ。写真も撮りたいと思わない。この辺りの能力がないんだなあと思い知らされたのは小学生の時。小さい時に自分に能力がない、という実感を持つと大人になってからもかなり価値観に影響を及ぼしていると今はわかる。

だから、絵を描くだの写真を撮るだの、いわゆるビジュアルに関わるようなことは避けて来たんだけど、「もしできたらやりたいか?」と言う視点だと話は違う。できたら・・できないから避けているので、できるのであればもちろんやってみたいさ。

そこで、AIである。

ChatGPTで見限ったと思ったAIについて、認識が誤っていた。少なくとも絵を描くことは私はできなかったのに、Stable Diffusionを身に付けることによって絵が描けるようになる。写真を作ることができる。

これは、自分の能力が限定的であるとして、能力を大幅に拡張することにつながる。絵を描ける私の誕生である。これはパソコンやスマホを知った時以上の拡張であると、ソフトウェアを勉強しながら思う。

一つこだわりがあって、AIはローカル環境で使いたいと思っている。クラウドにプロンプトを送ってクラウドからもらう方式だと、他者に自分の能力を依存しているようなものだ。いや、インターネットから切り離された状況で能力を拡張したい。作るデータも含めてローカルで完結したい。

今はAIを動かすのに大きなリソースが必要だからクラウドが前提となっている技術は多いけど、きっと将来はそれが解決して、スタンドアローンなAIが登場すると思う。その段階を持って、AIが副操縦士になると私は思っている。

さて、自分の能力を拡張するという意味合いでAIを使うこと。これをひたすらやっていると、なんだかこの能力を使って一仕事できるんじゃないかという気持ちになってくる。だってまだ、Stable Diffusionを使いこなして立派な絵や写真を仕上げることは世の中の仕事になっていない。そう考えていくと、AIに仕事が奪われる~って脊髄反射で拒否するより、積極的に近づいて行って、使いこなすほうにまわり、誰かの仕事を奪う方になったほうがいいんじゃないか、と思った。

どんなAIのソフトウェアでもいいけれど、自分の能力を拡張するもの、と考えると怖くなくなるんじゃないかな。新しく何かができるようになるって、楽しいよ。

少なくとも寝不足になるくらいは・・(いい年して何やってるんだか)。