orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

一度変えたらしばらく何もしないのも大事

 

様々な情報を鑑みて、対策を立ててさて実行に移したとする。

さあ、効果はどうだろうか。せっかく対策も打ったし、すぐに結果がでて欲しいと思うのが人情。

しかし、ここで私は、また何か気になりだして対策・・と衝動的に動いてしまい、過去うまくいかなくなった経験がある。

対策を打つにしても何らかの負担が伴う。担当を変えたり仕事の仕方を変えたり、新しいことに適応するのは人間にとって大小の問題はあれ大変なことだ。

ただ、目的があれば、納得してそれに従うことができる。目的達成のために協力してやろうと思うのも自然だ。

ところが、それをせっかく実行したのに、やっぱりやめるだの、変えるだのとボスが言い出したらメンバーの気持ちはよろしくない。協力したあれは何だったの、となる。

朝令暮改はよくマネージャーがやりがちで、権限も持っているし業務もよく知っているので、やりたくなるのだ。どんどん改善していき業績が向上するというのは聞こえはいいが、部下の気持ちから言えば程々にしてほしい。

そう考えると、何か改善策を実施するにしても、ある程度まとまった量ありきで、ある時期にまとめて変えて、そしてしばらく様子を見る時間が必要なのではないか、と思う。もちろん、致命的な脆弱性があれば緊急で修正はするものの、事前にあれだけ考えて変更したんだから、簡単に前言撤回はよろしくない。

 

ということで、そんなことを過去やってしまったんだよね。ついつい性格的に、これ修正あれ修正ってやりたくなるんだけど、やり過ぎると誰もついてこなくなるというか、指示に従うだけで精一杯になってきて、自発的な行動を妨げちゃう。

オンラインゲームの運営とかよくできていると思うけど、改善事項はある程度まとめて、ある時期にまとめてメンテナンス作業をして適用する。会社のマネジメントも同じ手法を取ったほうがいい。

私の最近の例で言えば、かなり大きな組織変更とオペレーション変更を行ったので、今からはしばらくじっと黙って何もしない時間が必要となる。この変えた内容を浸透させ、そしてうまくいったという実感をメンバー全員に持ってもらわないといけない。彼が言ったことは正しかったな、と思ってもらうことが重要である。仮に朝令暮改をやるとしたら、かなり慎重に動かなければいけない。関係者の説得や理解をまず行い、緊急性を認識してもらい、特例を持って緊急リリースする。普通はやらないんだよ、申し訳ないけれども。そんな態度が必要なのだと思う。

何もしない、というのは実際、結構忍耐力が必要になる。だって、目の前で良くない状態が発見されたとしても、見かけ上は一旦放置しないといけない。そして、もしかしたら新施策が時間が経ったら効果が出てきて、劇的に改善されるかもしれない。

たいていの対策はよく練られたものであるから、一旦は効果を信じて、様子見にすべきなんだろう。急いては事を仕損じるとは言うが、まさにこのことだ。