orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

創業者社長は、会社の中では神様のようなものだから

 

世の中の会社のほとんどが、創業者社長(もしくは子供が継いだ)の会社だと思うんだよね。だって中小企業が多いこの日本、その会社を作るのは創業者でしょう。上場している会社なんてほんの一部で、上場できていない多数の会社は創業者が牛耳っていると思う。創業者も、お金を借りたり自分のお金を使ったりして、リスクを相当負って上場している。創業者の様子を見ると、会社自体が自分自身のアイデンティティーと一体になっている。会社の生死は自分のそれと同じと思うくらい、思いの強い創業者じゃないと、会社って生き残れないと思う。経営は、競争だからね。創業者が甘いことを言っていたら、付け込まれてしまう。

で、最近話題のこの話。

 

news.tv-asahi.co.jp

「会社と社長の思想は受け入れないが、仕事の能力はある。今、すぐ辞めてください」

 

この記事に書いてあること、なんだか、別にこの企業に限ったことじゃないんじゃないかと思うんだよね。創業者社長って大株主でもあるから、神様みたいなもん。私に賛同しない人は去れ。まあ何か、当たり前じゃないかなーと思う。

社員旅行など社内イベントに出ないと評価を下げると言うのも、ほんとどの会社にもよくあると思う。あんなん仕事やろと思ってる。親睦会も含めてね。

現場の声が上がらない会社と評されているけど、そもそも現場の声なんて上がらないのが会社なんじゃないかな。私も会社に現場の声を伝えたことなどないな。むしろ関心もなさそうだ。

経営陣が関心あるのって、お金だと思うし、だからこそほとんどの会社が似たような状況じゃないかな。この会社は、大っぴらに社員を締め付けて、信償必罰を徹底していたようだけど、他の会社でも数字ノルマは厳しくないか?。

厳しくないように見える会社も、その厳しさを、きっと誰にも見えないところでやっているのが現代の闇である。数字の締め付けをやらないで、「右肩上がりの成長ですー」なんて会社、私は見たことないけどね。

 

後は、じゃあどの会社も数字の締め付けをやっているとして、社員が社会的モラルを守るのか否かってところ。

そこはやはり、社風が出るもの。数字を守るためにはなんだってやれ、なのか、もちろん社会通念を守ってこその数字とルールを守る会社もある。

この差は何から生まれるかと言うと、内部監査制度が会社に用意されているかどうかというのが大きいと思う。社内でモラルハザードを許さないという活動が、可能なのかどうか。それとも忖度しまくってる、形骸化した内部監査をしているかどうか。

もしくは内部監査自体がないか。

この件、社員のモラル感覚がどうかとも言われているけど、それを許す会社制度を作ったのは経営だから、まぁ、仮に私がこの状況であったなら会社辞めただろうな。

だって、会社員って、経営に意見を言うような立場じゃないでしょ。あ、だめだこの会社ってなったら、用意周到に転職するだけだよね。経営に物が言える会社が風通しいいかというとそうじゃなくて、むしろ指揮系統が緩すぎて心配になっちゃうけどね。

 

非上場で創業者社長っていう会社って、なんか理解できるんだよね。創業者が正しいことを貫けば会社は続くし、そうでなければ今回のように会社ごと危機になる。

だって、立場が神様なんだもの。

当然。