orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

一生懸命にものごとをやろうとしたら、ついつい厳しくなってしまうのはどうしたらいいのか

 

なんだかわかるなあ、という感じで。

 

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マイナンバーを巡ってトラブルが相次ぐデジタル庁で、河野太郎大臣に対する官僚たちの「面従腹背」が横行している。官僚に対する叱責があまりに激しく、しだいに人心が離れつつあるようだ。

 

一生懸命に、命がけでものごとを考えていると、中途半端は許せなくなる。厳しい自分がいるから、メンバーも厳しく対応してくれるだろうと思い込む。厳しくあらねば。自分が悪役になってもいいから、仕事が完遂することを優先しよう。いわゆる正義感が強いとこの行動を取るが、この気持ち、私も同じ感覚はあるのでよくわかる。

しかし、過去を思い出してみると、思いの外自分が良かれと思ったことが、他人に理解されていないことが多い。どんな崇高な目的があったとしても、言い方が悪い。思いやりがない。雰囲気を悪くする。挙句の果てには人格攻撃すらある。しかも自分がいないところで。聞こえないように散々悪口を言うので、職場も暗くなる。生産的な会話が生まれる会議をやろうとしても、みんな後ろ向きになってしまう。

まあね、マネージャー抜きの飲み会をやって、あいつはあれがダメだ、あの言い方はない、みたいな話で盛り上がっておいて、次の日オフィスで仲良くやろうって言ったって、人間嘘はつけないようになっている。

 

これはもう私の中では結論が出た。どんなに志が高くても、マネジメントにおいて、他人とのコミュニケーションには礼儀が一番上に立たなければいけない。礼儀正しく。相手にいくら非があろうとも。組織の目的を阻害する行動を取ったとしても。

穏やかに、笑みを浮かべて、冷静に。ゆっくり、穏やかに。

でも、自分の目的は揺らがない。だから心の制御が必要だ。メンバーもお客様だと思う。仕事をやって頂いているのであり、上から押さえつける言動は1度たりともしてはいけないということになる。

 

なんと、サラリーマン道とは厳しいことか。本音を言うどころか表情や態度にすら出してもいけない。ただただ正しいことを、礼儀を優先して伝えていく。かつわかりやすい表現じゃないといけない。別に、謙虚であれと言っているわけじゃない。公平であれということだ。機能として自分はマネージャーをやっているのであり、人格的に他人をおどしつけるような権限すらないのだ、と思うべきなのだ。

しかしまあ、そういったマネージャーの方法論とはどこで誰が教えてくれるものなのだろうか。私は実際に失敗したからわかったけど、部活動やら、ドラマやらアニメやら見ていると勘違いしないか?。親しき中にも礼儀ありとはいうが、親しくない同僚とも礼儀ありなのである。