orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

「FIRE」資産運用で早期退職、という思考になってしまう理由

 

この前NHKの番組で、FIREが特集されていて見たのですがその感想です。

 

www.nhk.or.jp

あなたは仕事を辞めたいと思ったことはありませんか?
いま、「FIRE」という新しい生き方を目指す動きが広がりを見せています。
生活に必要なお金を投資などの収入でまかない、会社からの給料に頼らずに自立すれば、早くに仕事をやめて残りの人生を働かずに生きていけるというものです。
当然、投資には失敗のリスクもありますが、各地で開かれているFIREに関するセミナーは、若者を中心に毎回盛況。FIREに関する書籍も多数出版され、注目が集まっています。

今回NHKが行った「なぜ働くのか」というアンケートには、赤裸々な声が…
なぜ、いまFIREを目指す動きが広がっているのか。そして私たちの働く意味とは何なのでしょうか?

 

番組自体は、FIREには懐疑的な論調でしたね。

会社を辞めて悠悠自適かと思いきや、結局は日々の生活費を得なければいけない。そのために結局働く、という事実。もしくは、やることが無さ過ぎて幸福度が下がるので、結局働くことを趣味として選ぶ。

働くことを広く定義すれば「お金を得ること」ですから、お金を得ること自体をやめてもいいところまで蓄財しないと、本当のFIREじゃないです。

そしたら、絶対に数千万の資産では人生賄えません。生涯収入はもっとありますから。

 

doda.jp

2022年、各年代の平均年収をもとに算出した日本全体の推定生涯年収(生涯賃金)は2億1,568万円で、前年と比べて354万円ダウンとなりました。

 

きっと、生きて行けば生きて行くほど預金残高が減っていくような生活は、精神的な余裕がないでしょう。

現職で働いても今後予定しているお金が足りないのであれば、会社を変えるか、もしくは別の形でお金を得るしかありません。それはFIREとは呼ばないのでは。なーんもリタイアしてないです。

そう、お金が足りない、って言いきっちゃえばいいんです。

どうやって、今よりもお金を得るか。

私の自然な考えだとこういうフローです。

 

パターン①

・もっとお金が得られる職種に就く(転職・異動)
・もっと時間が得られる職種に就く(転職・異動)
・得られた時間で、別のお金を得られることをる(副業、投資)

 

この順番が大事じゃないかと。

FIREの場合だと下記でしょうか。

 

パターン②

・現職は辞めない
・節約をし、最大限投資に回す(投資)
・投資で成功し、投資資金が十分になった時点で現職を辞める(退職)

 

パターン①とパターン②、全然やっていることが違いますよね。

この思考の差はどこから来るんだろう・・と考えたのですが、きっとこういうことかな、と。

 

・自分が稼げるポテンシャルがあると思っているかどうか

 

つまりパターン②でいうところの「投資」って、株式投資がほとんどだと思いますが、自分以外の何かに投資するといことですよね。他者投資。

自分が稼げる希望を捨てているから、他者へお金をベットしようとする動機が生まれるんだと思います。

自分に投資してもっと価値を上げて、待遇を上げられれば仕事を辞めようなんて気持ちにはならないのでは。単なる給与水準だけではなく、仕事の負荷も含みます。負荷が小さければ、余暇を利用してもっとお金を稼ぐこともできますからね。自分が。もしくは才能があれば、リスクを踏まえて他者投資に余剰資金をまわしてもいいです。

 

番組では最後にかけてFIREの話が逸れてしまい、仕事のやりがい、自己実現みたいな話になりましたが、それはFIREと全然関係ないと思いました。主眼は、人生を邪魔されないぐらいのお金が欲しいということに尽きると思います。

私個人としては、どんな人でも、自分自身をあきらめないでほしいなとは思いました。適性をつかまえて仕事を選べば、どんな人でも自分の価値は向上できます。他者ほどコントロールできないものは無いので、ものすごく才能がある人以外は投資は、ほんとの余剰資金以外ではやっちゃいけない、と思ってます。