orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

スキを見せない生き方が理想だが、とても辛い道

 

これを書いている今は、結構体調が優れなくて、本当は在宅勤務にしたいと思っていたが取りやめた。大事な会議が何本も入っている日だからだ。その会議で別にたいしたことを話すわけじゃないのだけど、出席が大事だ。私は元気ですよ、平気な顔をしていますよ、ということをキーマンたちに見せることがミッションである。

人間社会がちょろいのは、そういう場面でスキさえ見せなければ、誰かに脅かされることはないということだ。スキさえ・・。つまり、体調が悪い時など、スキが生まれる際には気合を入れて出社しなければならず、これそのものが「アホな行動」と思われがちだと思う。体調悪いなら、家で休んどけと。それはそのとおりである。私もできれば休みたい。

ただ、大人になってわかった。スキを見せた後、他人はいろいろ考える。そのスキを口実にいろんな行動をやられてしまうことのリカバリーは、めちゃくちゃ面倒くさい。私はもう問題ないですよ、と言っても、もしあなたが倒れたら大変だよね、みたいなことを言われ、人事面も含めいろいろ差し込んでくるアイデアをはねのけなければいけない。いない間に何をしゃべられるかたまったもんじゃない。面倒すぎる。

今回の例は体調不良だが、通常業務のこと、突発業務のこと、仕事の中でいろいろとスキを見せたらいけないポイントがたくさんあり、それらを露見させないために普段から努力しているなと、よくよく考えたら思う。今日もたまたま体調が悪く、休みたいなと思いつつ、健康なふりをしている自分。体調が悪いこと自体がそもそも辛いのだけど、健康なふりをするのはもっともっと辛いことなんだよと、そう思うが耐えるのが、この社会人としての業のようなものだなと痛感するところだ。

端的に言えば「やせ我慢」そのものだ。普段は、仕事より健康第一、なんて建前を言っているけど、勝負どころみたいな状況でスキを見せたら、どうにもこの後の一生を左右しかねないみたいな状況だと、無理をせざるをえない。人生、勝負やチャレンジがつきもので、目の前に現れたら無理をしてでも乗り越えていかないとつまらない。もはや闘争心だけで立っているみたいなことが起こり得る。

 

そういう無理をするときに使えるのがお薬だ。薬で健康なふりをする。かなり無茶だなぁと思いつつも、その状況になったら手を出さざるを得ない。痛み止めでも熱冷ましでも、使えるものなら使って、平気なふりをする。

普段、健康であるときというのは、それだけで財産だなと思う。健康は素晴らしい。だからこそ、「私はいつでも健康だよ」と周りに振りまくことで信頼は得られる。彼はいつでも元気だ、だから心配する必要がない。この看板を持てるかで結局の所、仕事の内容から待遇からいろいろ変わってくるので人間社会は油断もスキもないなと思うわけである。

ちなみに、こんなことを書きながらいくつかの会議に出ていたら、なんだか元気も出てきたので、ま、結局のところ「気合」無しではなかなか社会を渡っていくのは大変だよ、と言うことを言っておく。

とりあえず今日をしのいだので、とりあえず休むことにする・・。

社会人は大変だ。