orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

自分の強み・弱みを理解した後に、はっきりさせるべき決断とは

 

最近は人間のマネジメントにはあまり関わらず、ずっとサーバーと対話している日々である。人間と違ってコンピューターはわかりやすい。何か問題があればログに書いてくれるし、そのログを検索すると世界のどこかで既に発生したことで、原因はほぼ既知の出来事である。もともと、コンピューターが好きでこの業界に入って来たので、原点回帰であるし、かつ、楽しい。

人間にもログや、監視サービスがあればわかりやすいけど、笑いながら怒ったり、急に青い顔になったり、陰で不満を言っていたり、なんともわかりにくい反応をする。

あまりにも私には扱いきれないことがわかったので、人間のマネジメントが上手なマネージャーが、ここ最近は私がしばらくやっていた人間のマネジメントの仕事の大部分を代行している。遠くから見ているがかなり上手だな、と思う。チームの雰囲気も以前よりすこぶる良くなった。

人それぞれ得手不得手がある。もう年齢も50が近づいたら結論は出ている。はっきりわかったら、誰しももはや、得意なことを集中してやったほうがいい。不得意なことは誰かにお任せする。この判断を明確にやらないといけない。そうしないと、不得意な仕事が、自分の得意な仕事の足を引っ張ってしまう。

そういえば面白いことに、私が人間のマネジメントから一線を引いた時点で、メンバーが私と接しやすくなったように思える。

確かに、自分が平社員だったときは、評価するマネージャーと話すときに緊張したものだ。私は今や彼らに取っては単なるスペシャリストの位置。そうなると、私は「いざと言う時に技術的に助けてくれる先輩」になるので、私が楽になったのはその部分なんだろう。メンバーも気軽に相談してくれるようになったように思う。スペシャリストの私、の方が周りに取ってもありがたいんだろう。

 

最近、このように、コンピューターの仕事に時間を集中するようになったことと同時に、偶然にも大量の案件が舞い込む事実が重なった。おかげで、毎日キーボードをたたく手が休まらないが、日々、強制的に勉強をさせられている。

主体的に勉強しようという気持ちは全くないが、これだけ案件に追われると、勉強にならざるを得ない。これで更に、またコンピューターのことを理解することができて、ますます強みが強みになっていく。

以前は、後進を育てなきゃというプレッシャーもあったのだが、そもそも私の仕事のペースと内容に付いて来られる人は限られる。後輩を待って後ろを振り返るより、どんどん目の前の道を切り開く方が割に合っていた。だから、今は、かなり出来る人を一人部下に付けてもらって、どんどん案件を消化している。多分にこれが自分に合っている仕事の仕方だ。また、私の仕事を理解できる人を選抜して私に付けるぐらいじゃないと、後進もできないと思う。わざわざ自分が降りて行って、初級中級を話していると、私の強みもどんどん失われると言う具合である。

この、自分の弱い部分はバッサリやらないで、強いところを濃縮して仕事に臨むスタイル、始めは戸惑ったものだ。しかし、一度周りを信じてみよう。苦しくても貫いてみよう。その結果がとても良い状況となっている。

強みのある業務を集中してやることで、毎日毎日頭が高回転してなかなか疲れる日々ではあるが、望むところである。強みで生きる日々だ。