orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

AIが取って代わる仕事がわかってきた

 

まだ私の職場ではAIを導入したことはないのだけど、ああ、近未来に導入したいなというイメージができ始めた。AIが代替する仕事についていくつかの特徴があるのでまとめてみる。

 

①パソコンで出来る仕事

会議を開いて誰かと折衝や調整したり、というのはパソコンではできない。AIは実体がないし責任も取らないのでそこに入る隙間はない。

パソコンの前であれやこれや作業をすることで完結すること。オフィスソフトを開いて情報を取りまとめる、なんてのはAIが得意とするところだ。

少なくともパソコンで完結できているという特徴がある。

 

②規則性がない仕事

規則性があればRPAでもいいし、もしくはバッチ化してプログラム処理もできるのでAIはいらないのだが、文を読んで意味を考えてまとめる、なんてことはAIにしかできない。

毎回内容が変わるので自動化できない、情報のとりまとめ作業。これをAIならできそうだと思った。AIにデータを読み込ませて要約して文書にまとめる。最もできそうである。

作業自体に規則性はないが、出来上がる結果は形式に基づいて。結構たくさん、そういった仕事があるので、それができれば人間の手が空く。

 

③過去にあるデータを元にしている仕事

現場を見ていて思うが、未来永劫同じメンバーで、ということは難しい。しかし日々情報が更新され続けることを、全て把握して運用し続けるのが難しい。歴史のある部署では過去の情報が堆積しているので、情報把握が難しく習熟に時間がかかる。

AIは退職しないので、ずっと過去からの情報を知り続ければ、わからないことはAIに聞けばいい。人伝え、もしくは資料を漁らないと出てこないナレッジが、AIの導入ですぐに教えてくれるようなる。

「過去、多分やったことのあるあの作業の手順書ってどこですか・・」なんて、とてもAIが得意そうな分野だ。

 

④責任が低い仕事

最悪失敗しても、なんとかリカバリーできること。いわば責任が低い仕事だ。技術の高低ではなく、失敗したらまずいこと。責任を被るのは人間なので、AIなんかに任せておけるか。そんな仕事の場合はAIはきっとやらせられないだろうなと思う。

会社を見渡していても、責任の高い仕事から低い仕事まである。低い仕事を見繕ってきっとAIに任せる。うまく行くようならずっとやってもらう。

AIは定時とか残業とかないので、うまく行ったらきっとAIに任せっきりになるだろうね。

 

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つまり、ずーっとパソコンに向かってる人。他人と調整や折衝を行うことなく、何かの情報を取りまとめる仕事。まとまっていないデータがあって、それを理解してまとめるような仕事。全体としては仕事のルーティーンは決まっているが、扱う情報に規則性がないこと。

こんな、ぎりぎりAIから取られないような仕事が、いよいよ肩代わりされそうな気配がある。私の現場でもそんな仕事はたくさんある。

完全に規則性のある仕事はもうコンピューターで自動化している。その上滑りで残っていた、雑多な情報をまとめると言う仕事。何のプロダクトが私の手のひらに降りてくるかはわからないけど、もうそろそろだろう。

きっと、ファイルサーバーの情報やSaaSのデータを学習して、何でも教えてくれる、自社専用AIが誕生する。まとめて欲しい情報を伝えると、瞬時に作業してくれるはず。かつ、それが間違っていたとしても許容できる責任が低い仕事。ずっとパソコンに向かうだけの仕事。

ここまで具体的にイメージができてきたので、あとはサービスを探して課金して、実装するだけだ。そこまでいったらそれをやっていた人はどうなるのかというと、まあ別の仕事をやってもらうだけ。手が余った人は、AIを使いながらどうぞ創造性あふれる、非定型な仕事をやってほしい。

あれだけGPUが売れ続けるのも、こういった仕事が人類の間で負担になっていて、遂に解放されるかもしれないという期待なんだと思う。身近になったらぜひ私も導入してみたいと思っている。