orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

若手は出社したほうがいいし、ベテランはリモートワークにメリットがあるし

 

新卒が出社したがっているという話を聴いた。

 

ampmedia.jp

(1)入社後の働き方は「出社」を希望する新社会人が半数超。「テレワーク」希望者の2倍以上に
(2)入社する企業に「テレワーク」の制度があったら「利用したい」と回答した新社会人が7割を超える
(3)入社先の企業で「テレワーク」を実施したい頻度は、「週に1~2回」が最多

 

新卒は出社したほうがいいですよ。オフィスで働くということを体感する時間は数年あったほうがいい。リモートワークはオフィスをデジタル空間でシミュレートした結果なので、何をシミュレートしているかわからないままいきなりリモートワークを始めても、仕事のパフォーマンスを出すのは難しいと思いますね。

20代は、30代以上を見本にして育つのが基本なのと、同僚と切磋琢磨しながら刺激を受けながら仕事をするのは、モチベーションを保つ大きな理由になります。

一方で、ベテランの立場からすれば、オフィスに行っただけでは大した刺激がありません。オフィスに行って何か重要な会議などがセッティングされているのであればそれはもう、オフィスに行くべきです。しかし、行ったって別にリモートでやることと同じなんだったら、往復する手間が大いに無駄です。運動にはなりますが、毎日毎日運動のためだけに通勤するのはどうかと思います。

そんなベテランの私でも、オフィスに行って良かったなと思う時は、直接話をして、若手にテーマを与えられたときです。これからこういう仕事があるんだ、だから準備をしてほしい。こういう技術があって、実装できたので実物を見せよう。これはWebでもできるはできるのですが、熱意みたいなものを伝えたいときにはオフィスに行きます。

ちなみに、オフィスに行って新しいことに出会うなんてほぼほぼないです。新しいことを生み出すのは私自身なので、オフィスにインプットを依存することはほぼないです。

で、若手の初期の初期みたいなときは、毎日行かないと、彼らも毎日何をしていいかわからないのでつきっきりでも仕方ないなと思っていました。ただ育ってくると、彼らも何を目的に仕事をするかを理解してくるので、週に1~2度オフィスで会うだけで、十分になってきました。こうやって、若手をベテラン離れさせるときの方便として、リモートワークを使うようにしたというのが最近の気づきです。

そして、若手が完全に、自律的に動き、自立することができたら、彼らはリモートワークする権利も手に入れたと言っていいと思います。そして、リモートワークするかどうかも若手自身に選ばせた方がいいと私は思います。オフィスに来る限りは、安定して仕事のパフォーマンスが出せると言う安心感と同時に、リモートワークでいかにパフォーマンスを出すかも考え始めてくれます。

そうやって、段階的に進めて行かないといけないし、若手とベテランでは意味が違うのがこのオフィスとリモートワークの関係です。

私自身も今年は、毎日オフィスに出ると言ってみたり、最近はリモートワークの回数を増やしてみたりと工夫していますが、それぞれ意味があって戦略的に進めています。

オフィスがいいとかリモートワークがいいとかいう単純な対立論ではなく、若手もベテランも、いかに心地よく仕事ができるか。それぞれの立場でミッションが絶対に違います。若手がチームで動き、そして自立し、自分でどんな場所にいても仕事を生み出せるようになるまではオフィスで育てる。ベテランは当初はつきっきりで仕事を指導しつつ、若手チームが掌握し始めたらだんだん距離を離すためにリモートワークを使う。こんなやり方が、最近は一番スマートだと感じます。