orangeitems’s diary

クラウド専任の40代インフラエンジニアが書くブログ。新規事業マネージャー。20世紀末の就職氷河期スタート時にIT業界に文系未経験で入りこみそのまま生き残った人。

会社において、技術力で評価されるとはどういうことか

 

一応、私は技術者のカテゴリーではありますが、技術者の評価って何だろうと思うことがあります。私の頭の中にある技術知識が優れていれば評価は高くなるのでしょうか。それは違うと思います。私の頭の中をのぞくわけでもなく、テストがあるわけでもなく。そもそも会社でテストやったって会社は一円も儲からないですから。会社組織が利益志向である以上は、売上や利益につながる技術に対してどれだけ私が寄与したかということが評価の軸になるかと思います。

だから、私の脳の中にいくら知識を貯めこんでも評価は上がりません。知識を使って行動してそれが売上や利益につながったという確証を、私を評価する人が示してくれないと意味がありません。

で、技術者の評価を、技術者がやればまだ中身の把握までできると思うんです。しかし、40代にもなってくると私の上司と、私の仕事分野に直接の関係が無かったりします。そうなると、評価する人も私の仕事っぷりなんて全然見ていないし見てもわからない。結果的に、売上や利益の数字面を良く見るようになり、あとはメンバーの満足度であったり、退職率など、わかりやすい要素を見るようになります。

まあでも、技術者からすれば、プロセスそのものも興味を持たれ評価してほしいな、なんて思います。いろいろ試行錯誤しているし、その結果いろいろ実現し、その結果で売上や利益が伸びるわけですから。その技術的成果は宝に等しいはずなのに、あんまり興味を持たれません。

会社も技術者を数字の延長でしか見なくなると、技術者のモチベーションは不安定になります。だって、数字が悪い部署でどんなに技術を発揮しても評価が下がる。数字が良い部署ではそこそこやっておけば、評価は上がる。頭の中に技術を蓄積しようという動機が無くなっていき、よりうまく売上や利益を持っている場所で立ち回った人が評価されるって、技術者が働く環境としては好ましくありません。

じゃあ、もう売上や利益は関係ない。高い技術力を仕事に発揮してくれたら、それで評価する。そんな評価方法だとどうなるかというと、ビジネス自体に技術者が興味を持たなくなります。売上や利益に無関心なので、効率を重視しなくなります。新しい技術にばかり目が泳ぎ、目的がビジネスから、技術の目新しさ、インパクトに移ってしまいます。あんまりうまくいくイメージはありません。

こう考えると、会社における技術者の技術って、そこまで信用しないほうがいいのではないでしょうか。それより、まず目の前のビジネスを良くするためにどうすればいいか、そのために技術を会得し取り入れてみてはどうか。そして結果が出たら売上や利益に反映するはずなので、それを評価してもらう、そんな順番です。

技術力があるぞあるぞと、どんどん資格試験を合格していって、そこで資格手当はもらえるものの、本業の評価が上がらん、みたいなことってあります。それが、技術そのものを過信するリスクなのではないでしょうか。技術者の技術なんて、やっぱり会社組織においては二番目じゃないのかな。どう会社の成長に寄与させるかまで戦略的に考えて、それを活用し結果を出さないと、評価対象にならない。

最近は私も、プレイングマネージャーから技術寄りへの方向を目指さなければいけない状況にありますが、どうやっても会社にいたら、純粋な技術論にはならないな、ビジネスありきなのは変わらないな、なんて思います。