orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

転職活動がとても疲れる3つの要因

 

転職は昔と比べたら、かなりシステムが整備されたように思う。10年前まではまだ手書きの履歴書が当たり前だったし紙で提出することもザラだった。最近はほとんどの手続きが電子化されていて、今の人たちがうらやましい。

だが一方で、転職活動はメンタルに来る。非常にストレスが強い。疲れる。なぜか。その理由を考えてみたい。

 

① 現職には絶対にバレないように行動しなければいけない

退職してから転職活動するのはまずいのは、今や常識になっていてうれしい。昔は無謀にも辞めてから活動する人がいたが、無職で雇用保険をもらいながらの転職活動はなかなか精神的につらい。うまくいかなったときのセカンドプランがないので、条件が多少合わなくても入社してしまったりする。とにかく辞めない裏で転職活動をするのがお勧めだ。

一方で、仕事をしながらの転職活動においては、現職にバレるのは絶対に、絶対にまずい。私がまだ30代のころ、部下がいたのだがコンビニで転職情報紙を読んでいるのを発見して、会議室に呼び出して聴いてみたら「はい、転職を考えてます」ということがあった。してもいいけど上司に見つかんなよと思ったものだ。他にも、急に有給取得が増える。早退が増える。しかも「すいません、明日ちょっと用事ができまして・・」というパターンなので、わかってしまう。相変わらず会議室に呼び出すと、「はい、転職を考えてます」だって。またか。

もし転職活動をしてうまくいかなかったら会社に残る線を保険に置くなら、絶対にバレないようにしてほしい。「転職を考えていた人」という属性を現職でまとってしまったら、いろいろ不利になることも多いから。

あと、上司も対応に困るので、転職が確定してから「実は・・」というパターンで教えてほしいものだ。

だから、転職活動は疲れる。会社では隙を見せられないのだ。

 

② 自分と厳しく向かい合う必要がある

転職活動がうまく行く人は「なぜ転職しなければいけないか」というストーリーを持つことが重要だ。このストーリーは独りよがりではいけない。例えば下記は落第点だ。

・もっと給料が欲しいから
・いい環境で働きたいから
・今の人間関係がいやだから

それぞれの目的が、自分本位となっている。これでは、なぜ次の転職先があなたを満たしてあげないといけないの?ということになる。こういうストーリーはどうだろうか。

・今までの経験を活かして、新しいフィールドで活躍したい
・下請中心の仕事から、顧客とダイレクトに対話し価値を届けたい
・新しいビジネスに参加し、リーダーシップを発揮したい

転職することで、転職先で活躍できるとともに、自分の「こうしたい」も叶えるというストーリーとなっている。こうやって前者と後者を並べると当然後者の方がよさそうだが、これは「建前」である。

ストーリーを叶えることで、結局は、いい給料・いい待遇・いい人間関係が欲しいのだ。それをいかに、相手の利に叶うように言い換え、あたかも転職せざるを得ない、採用せざるを得ないという雰囲気を醸成できるかどうか。

そして、このストーリーがあまりにも、自分の欲求とかけ離れていると、せっかく転職できても活躍できない羽目になる。あのときの面接はなんだったのか、転職先にも失望されてしまう。

では、自分は、どんな気持ちで転職したいんだっけ?。これをしっかり自分の中で煮詰めて転職活動をしないと、きっと採用まで行けないので心が辛くなる。

 

③ 誰にも相談できない

転職活動は孤独な戦いだ。現職の人間関係には漏らせない。家族に相談できる内容でもないだろう。悶々としながら、自分を見つめて、そして資料を作りつつエージェントや転職先の担当者とやりあわなければいけない。

本当に自分は正しいのか。選択は間違っていないのか。

基本的には誰にも相談できないから、心は苦しい。だから、私は相談をしたほうが良いと思う。誰に?。

・同業の人
・他社の人
・お互いに言ったことに責任を持たなくて良い関係
・上の年齢の人。事例を持っているから。
・同世代の人。今の転職事情に詳しいかも。

こんなところだろうか。今はネットで匿名で相談しあえるから良いな、と思う。私のメンバーシップでもこういった話題が昨日持ち上がったばかりだ。

相談できる関係があると、きっと、疲れも軽減できる。

 

***

 

転職活動はこのように、疲れる要素満載だ。でも、この変化の多い世の中、一度自分自身と向き合って、職務経歴書や履歴書を仕上げておいたほうが良い。そして定期的にメンテンスしていれば、いつでも行動は起こせる。

もう、会社にぶら下がる時代じゃないというのはご存知のとおりだ。本当に転職するかはともかく、その準備は怠らないようにしなければいけない。