orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

スマホVRが失敗したのはなぜかを人柱が語る

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スマホVRの終焉

常々、新しい体験をすることを推奨しているこのブログなのですが、もちろん失敗もしていますがその一つがスマホVRです。

スマホVRは事実上失敗したのだという記事が日経 xTECHにありました。

 

tech.nikkeibp.co.jp

「GoogleはVR事業から撤退するのか?」――。米グーグル(Google)が米ニューヨークで開催したハードウエア関連の発表会「Made by Google」(2019年10月15日に開催)が終わると、VR(Virtual Reality)コンテンツ開発者の間では、この話題で持ちきりとなった。同イベントで発表したスマートフォン(スマホ)の新製品「Pixel 4」が、グーグルが提供するスマホ向けVR(モバイルVR)プラットフォーム「Daydream」に対応しないことが明らかになったためだ。

 

こちら、失敗するべくして失敗したと思います。手に取ってガッカリした思い出が強烈に残っているのでまとめておきます。

 

思い出

スマホVRと言えばまず思い出すのがGEAR VR。サムソンから出ていた端末で、2世代分買ったことがあります。一つ辺り1万5000円近くしたので、まぁこうやって失敗していることを考えるとアホだなぁと思っています。まだ、どこかのガラクタ入れに眠っています。

こちら何がいけなかったかというと、一つは熱です。10分でスマホが激熱に。VRコンテンツをスマホで再生し続けるときっと中のCPUが100%になり続けているのでしょう。過去のAndroid端末の方が顕著だったと思うのですがまぁ熱い。さわれないほどなので多分スマホ自体に大きなトラブルを起こしたり場合によっては燃えるんじゃないかというほどでした。

かつ、ソフトウェアの方でもスマホ自体の熱さを検出する仕組みがあって、VR自体が本体の温度によって止まるようになっていました。VRのコンテンツって基本ダウンロードしてから遊ぶのですが、サイズも大きいので15分くらい待たされて、それでやっとダウンロードし終わったからやってみるかと思ったら10分くらいで「アツイデス、ヤメテクダサイ、ヒエルマデマッテクダサイ」って真っ暗な画面でメッセージが出ました。

まぁ、ざっくり言って使い物にならず、20分おきに10分使うという謎アイテムだったことをおぼえています。

まぁそもそもですが、VRゴーグルを装着しないとコンテンツのダウンロードすらできないのに、装着していると「アツイデス」とかありえないだろと思いましたし、没入感のかけらもない体験をしてしまったのは思い出です。

また、熱さ対策として、アホなことをしていたのですが、保冷剤ってありますよね。あのスーパーで冷凍ものを買うと付いてくる小袋。冷凍庫から取り出して熱いスマホを冷やす。そうすると強烈な冷凍機構となるのですが、まぁ故障の元だと思います。CPUを氷で冷やしているようなもので。まぁ、私ももうやけっぱちだったので、熱くなったスマホに保冷剤を当てて、無理やり冷やして冷やす時間の短縮をやってました。保冷剤がどんどん消費されるサマは、まさに狂気だったかな・・。

その熱さを乗り越えた先に待っているのが、バッテリーです。そこまで熱くなるようなプログラムを長時間やっていたら、最後はバッテリーがぐんぐん減る。5分で20%レベルで下がっていきます。そうです。いくら冷やしたところで電池が持たぬ。だからどうしたかって、スマホにUSBケーブルで充電しながらVRをやると。充電するだけで熱くなるものですから余計に詰むわけですね。

 

GEAR VRだけじゃなくって、GoogleのDaydreamベースのVRゴーグルも試しました。アマゾンで結構売っていたのでせっかくなので★がいっぱいついてるものを買うかと、これも1万円近くするものだったかな。

で、熱問題バッテリー問題は一通りあるのですが、GEAR VR以上にユーザーインターフェースが中途半端。いちばん、ぐぬぬ、と思ったのがVR途中にいきなり普通のスマホ画面に切り替わりメッセージを送ってくる。いやスマホはゴーグルの中だからさわれんだろ、とゴーグルに指を突っ込んでタッチパネルを勘で操作する私はアホなのだろうとその時痛感しました。

まぁ、スマホはスマホで、VRはVRです。スマホにVRの再生機能を入れると何が起こるかと言うとスマホに例えばLINEが来たら通知が来る。VRの再生中だろうが何だろうがお構いなく通知、通知。スマホのゴーグルの中で通知がきたらどうなるかって、最適化されるわけでもなく「あいよ、メッセージだよ」っていうアラートが表示。とりあえずオモチャ感が否めず、こんなの流行するわけないよな、はっはっは、無駄に消えたお金を一笑に付したのでした。

あと、日経xTECHの記事本文中にあるけれど、端末の大きさもばらばらなので、ちょっと動かしただけで物理的にブレたり解像度や画面サイズが足りない場合があったりと、根本的な問題を抱えたまま終了だなという思いです。

 

使っていないVRゴーグルが都合3つくらいあって、捨てなきゃなぁ・・。

 

やっぱりPC VRですよ

 

今使っているのはこれ。

【正規輸入品】Oculus Rift S (オキュラス リフト エス)

 

やっとAmazonで売ってくれるようになったね、ということで年末にかけて益々売れるんだろうなと。もちろん上記、PCないとだめです。

VRができるPCを買うならいつも進めているのがドスパラ

 

下記で熱く語っています。

 

www.orangeitems.com

 

PC VRは、考察で書いたスマホVRのようなことは全くありませんから、安心してどうぞ。失敗したからこそわかることがある。PC VRは素晴らしい、と。

以上、人柱の発言でした。