orangeitems’s diary

クラウド専任の40代インフラエンジニアが書くブログ。新規事業マネージャー。20世紀末の就職氷河期スタート時にIT業界に文系未経験で入りこみそのまま生き残った人。

アニメを見て、答え合わせをしている気分になった

 

昨日に続いてアニメをちょこちょこ見てるんですが、アニメが扱うテーマって、結構リアルで人生を送っていて、あまり会うことのないような深淵な、哲学的なものが多いですね。生と死とか、人と人の感情のもつれとか、過去の後悔と向き合うとか。私はリアルでいろいろ経験したから何を言っているかわかるけど、これを若い世代が見て何を意味してるかわかるなかなぁなんて率直に思ってしまいます。ただ、知らなくても感じることは大事かもしれません。将来の暗示というか、どこかで出会うしんどいテーマについて、疑似的に知り、見ておくと言うのは、何も知らないよりいいかもしれません。

そもそもアニメに関与している人で、かつ監督であったりプロデューサーであったりという人自体が結構40代50代もしくはそれ以上の大御所と言うのはあるのかもしれません。実体験が乗らないと言ったらウソになるでしょう。何か具体的な感情や経験を反映させるがために、アニメに対して表現を具体的に指示しOKを出すのであって、偶然できあがるものじゃないだろうなという感想です。

アニメをこれだけずっと見ていて、一週間ごとじゃなくて、一気通貫で休みの日にまとめて見ると流れがしっかりわかります。毎週放送、となると頭からの変化に気が付けない。一話一話、そこに描かれる人たちの考えや反応が変わっていくのですが、そこも含めて原作の作者が表現し、それをアニメのプロデューサーが正しく解釈し、全体として意味を持つようにしていくというのは、結構針の糸を通すような作業な気がします。というのも、そんなにリアル人生では何度もあることじゃないからです。一度あるか二度あるか、もしくは「ない」か。それを表現作品の中で再現しつつ、万人が見て「できるだけ気が付けるようにしなければいけない」と言うのは、まあ、アートなんだと思います。

アニメ業界は、どれだけ生産性高く作品を作り、絵やカメラワークがきれいかみたいなところが注目されがちですが、なかなかこの、感情表現というか、出来事自体を正確に切り取ることに対して、いきなり1話では言えない。数話あるいは十数話重ねて初めて、これをキャラクターたちに演じさせることによって、言えること。それを逆算して作っているのですから、ちょっと常人では考えられない構成の組み立てをしていると言えますし、だからこそ、名作として時代の波すら超えてしまうのかなと思います。

これはアニメに関わらず、他のジャンルでも共通して言えることなのかもしれません。

きれいな絵や音楽を通じて、結局は精神的な哲学的な「意味」を全体として籠めるという作業。無から構築しその結果、作品となり、かつテレビ放送を終わっても名作として語り継がれるというのは、おそらく人生の貴重な瞬間を再現させることが成功したということなんでしょう。そして、今アニメを見るというのは、なんとなく、答え合わせをしているような気がして「おお、この状況や感情、作品として成立できるのか」と感心することばかりです。