orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

ライトノベルに「萌え絵」は不要ではないかという仮説

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所感

Kindle Unlimitedに入るとたくさんのライトノベルが読み放題で、最近その価値に気づき読んでるのですが少し気になることがあり。

ライトノベル、とは言え結構文章のレベルが高い作品があって満足しているのですが、挿絵が「萌え絵」なんですね。

で、内容と挿絵が全く合っていない。

これ、ビジネス的には結構損をしていると思いますが、きっとその後のアニメ化への希望も含め、こういうマッチングをしているんですかね?。

でも、合っていないとすればこれは逆効果ではないか。

どの作品がとは言いませんが、挿絵を見てライトノベルを見て、中身を読まないで、そして誰かのレビューや評価だけで判断するのはもったいなさ過ぎる。

全てのライトノベルが、萌え絵が合わないとは言いません。もうピッタリ合致するのもありますし、そうすれば読み進めるに当たって人物の想像がしやすい。

でも、うーん、萌え絵と生身の人間の表情や形状って、全く違うじゃないですか?。

完全なファンタジー小説で、アニメ化前提みたいな、セリフと状況表現だけの作品なら問題ないと思います。しかし心情表現が多かったり、より理性的な主人公の作品だと、萌え絵が完全に合わない。

今読んでいるのがそうなので、ちょっと書いてみました。

 

イノベーションの突破口

ライトノベルには萌え絵だろう、とか、アニメは深夜だろう、とか、コーヒーにはミルクと砂糖だろう、とか、こう条件反射的に一心同体のような組み合わせってありますよね。

これ、イノベーションを考えるときの突破口として、すごく有用です。

ゼロから何かを生み出すときって、相当大変ですよね。

しかし、既存の組み合わせの否定って、否定するだけでいいのでとっかかりとしては簡単なんです。

今の、仕事=オフィス、という常識だって、仕事=テレワークによって今イノベーションが起きてますよね。

外圧というか、そうせざるを得なくなるまで、何となくその条件反射的組み合わせは継続しがちです。

結構人間の脳って、「あたりまえでしょ」って一回思うと、何も情報処理せずそっちを選んでしまいがちです。

広告を大量に流すのだってそういうことですよね。なんとなく、刷り込まれちゃう。

やっぱりそれは思い込みのなせる業です。

きっと、ライトノベルの出版社も、ビジネスモデルとして萌え絵をセットし、装丁や差し絵で読者を惹きつけないと、中身まで読んでもらえないと思ってるはず。

しかしそのせいで、ライトノベルはどれもこれも同じような絵柄の萌え絵が表紙になってしまっています。差別化ができなくなり、かえって読者の手に取られるべき本が取られなくなっているように思います。

今はイノベーションの時代で、よりアイデアがありそれを具現化し、かつバズったら勝ち、みたいになっています。そして一度それが当たると、何かズルズルと、全部に対してそれを当てはめていく。だんだんとイノベーションが一般化し、ふと気づくと、なぜそうすべきなのか考えずそうやってしまいます。

あたりまえの組み合わせを一度捨てる、結構大事だと思います。

 

Kindle Unlimited

Kindle Unlimitedを使う目的を、マンガにすると、一日二日で見るもの無くなってしまう感じです。小説のベストセラーなども含まれにくく、過去作品の名作を漁る、特に今はライトノベルが充実しているという印象です。

で、ライトノベルはライトと言うだけあって読み味重視なのですが、中にはしっかり文学に挑戦した内容もあります。ただ、外観や本の概要は、至ってライトノベルな感じです。

なんかこの、ライトノベル的な味付けが、非常にライトノベルそのものにマイナスに働いている可能性があるなと、実際に読みだしたら思いました。

Kindle Unlimitedだって、ライトノベルがこんなに読めるのに、広告ではそんなに前に押し出していない。

こういったギャップを、一つ一つ埋める企画や提案をしていくことで、結構、価値のある仕事ができそうだな、とふと思った月曜日の午後でした。