「マルチクラウドのスイス目指す」とは何だったんだという、ブロードコムのVMware買収話

 

いやー、週の頭から驚いた。

 

www.bloomberg.co.jp

米半導体メーカーのブロードコムは、クラウドコンピューティングを手掛ける同国のヴイエムウェア買収に向け交渉している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。実現すれば、高度に専門化したソフトウエア分野への参入につながる大型買収となる。

 

インフラエンジニアとしてVMwareは欠かせない。仮想化のパイオニアだし、その安定性には世界中の皆様がお世話になっていると思う。

そして、去年、VMwareは親会社の出るからスピンオフし、独立した会社になった・・はずだった。2021年11月の話だ。

 

cloud.watch.impress.co.jp

VMwareのマルチクラウドでのメッセージは一貫している。Raghu Raghuram CEOは、スピンオフによって「業界のスイス(ベンダー間の永世中立の位置)になると、10月のアナリスト向けイベントで述べた。

 「われわれと深い関係で協力することをためらっていたパートナーも、安心して提携できるようになり、将来はそのメリットを享受できるだろう」(Raghuram氏)

 

スイスになってから、まだ半年しか経ってないのに、ブロードコムが買収とな。

ちなみに、ブロードコムとはこんな会社。

 

jp.wsj.com

 ブロードコムにとって、かつては買収が成長源となっていた。だが、前回の大型買収は2年少し前のことで、セキュリティーソフト大手の米シマンテックからエンタープライズセキュリティー事業を107億ドルで買収したのが最後だ。今年に入り、株式非公開のSASインスティテュートの買収を狙ったがかなわず、自社のビジネス哲学に合致するソフトウエア資産を見つける困難さが浮き彫りとなった。SASの従業員は、スリムな経営で知られるブロードコム傘下に入れば、手厚い待遇の企業文化が失われると懸念し、買収案に抗議したと伝えられている。

 

まあ、デル以上に、ブロードコムとVMwareの独立性は高そうだから、そんなにソフトウェア会社に警戒感はないと思うけど・・。ただ買収して、何かシナジーが生まれるのかと言うとあんまり思いつかない。VMwareとシマンテックの組み合わせも、なんだかピンと来ない。

しっかし、VMware自体はすこぶる優良会社なのに、あっち行ったりこっち行ったりで、なかなか大変そうに見える状況である。

VMwareにお世話になっている立場としては、本体の運営方針に影響を及ぼさなければいいなと思う次第である。DELL自体も思ったほどシナジーが出ないので、いい条件があれば手放そうと思ってたのかな・・。「マルチクラウドのスイス目指す」という言葉が大変せつない。

ま、買収がまとまるかはわからないけど、さ。どうなろうが、ああ、売るんだ、ってVMware社は思うよね。