西暦1996年のインターネット

f:id:orangeitems:20220403001130j:plain

 

インターネットプロバイダーとホームページ

インターネットプロバイダーと契約すると、FTPのアカウントがもらえた。

インターネットプロバイダーがaaa.or.jpというドメインで、usernameというユーザー名だとすると、ホームページは

 http://www2.aaa.or.jp/~username/

となる。

アップロードしたHTMLや画像ファイルは上記に表示される。

初めの初めは、完全にHTMLファイルをテキストエディターで手書きで作っていた。画像を入れることもできたが、画像ファイルが大きいとページの表示にものすごく時間がかかる。

だから、できるだけテキストでホームページは作るようにしていた。

ある日Netscape NavigatorにHTMLエディタ機能がつき、Netscape Communicatorみたいなアプリケーション名だったと思うが、そこでワープロ的な感じでWebページが作れるようになった。ま、とは言え細かい編集をしようとするとガタガタになって、あまり本格的に使えるものではなかったが。

ところが、パソコンで編集しているときは、リンクがc:\homepage\なんとかかんとかで用事できたのだが、そのままFTPでアップロードしてしまい、リンク切れがおきまくるみたいなことが頻繁に起こっていた。

ホームページのトップには、かならず「ようこそ~人目の訪問者です。キリ番の人は掲示板に書き込んでください」と書かれていたものである。

ちなみに、そのころのSSLサーバー証明書はぜいたく品であった。

 

インターネットテレホーダイ

インターネットにつなぐためにはモデムを使う必要があり、ピーゴロピーゴロ言う接続時の緊張感が味わえた。ダイヤルアップ接続しますか?のダイアログは未来を感じさせてくれていた。

とは言え、電話をかけるのと同義だったため、よくわからんホームページのためにお金がチャリンチャリン無くなっていくのはもったいなかった。そこでNTTがインターネットテレホーダイという画期的なサービスを出し、夜23時~翌朝8時まで定額で接続できるようになった。

夜23時になってすぐダイヤルしても、なかなかつながらない。回線が混みあうのだ。だから、22時55分くらいにつなぐのがコツだった。ちょっとお金はかかるが、つながらないと待たされることもあったので、フライングして接続するのをしばらくやっていた。

今では常時接続なんて当たり前すぎる話なんだけれど、当時は夜更かしして得られるエンターテイメントだったし、超夜更かしして3時4時くらいまで平気で起きていた。

 

外にインターネットがなかった

実は携帯電話でインターネットが一部できるiモードが発表されたのは、1999年1月の話。それまではあくまでも「携帯電話」だった。そして「データ通信カード」というものがあり、ノートパソコンにはカードスロットという拡張スロットがあった。あれを失くしたものは何だったのか考えると、やっぱりWiFiと、USBスロットの登場だったと思う。

この後すぐ社会人になりデータ通信カードを手に入れた時は、あたかも魔法の杖のような気持ちになったけれど、当時(1996年)は携帯電話を「持っている」。そしてSMSでメッセージを送れることで未来を体感していたころだった。

今や帰宅するときに、家族と「かえります」とLINEで連絡を取っている人はたくさんいるだろうけど、当時は、電話していたから驚きだ。

 

Toにたくさんメアドを書いて送っちゃう問題

そういや思い出したんだけど、私は卒業論文を書く際、ネットの人にアンケートを送って集計するということを1996年にやっていた。

もう時効だと思うので書くが、その時にやらかしたのが、Toにたくさんのメールアドレスを書いて送っちゃったことだ。そのうちの一人から、「ほかのメールアドレス全部見えてますよー」と連絡が来て謝罪のメールを送った。

でも、そこから26年近くも経っても、人類進化してない。

 

www.asahi.com

デジタル庁は1日、運用するアプリについての問い合わせに回答する際に、5件のメールアドレスを誤って流出させたと発表した。一斉にメールを送るのに、本来なら他の受信者にアドレスが見えないようにBCC欄に入力するところを、他の受信者に見えるTO欄に記載した。昨年11月にも、アドレスの記入欄を間違えて、新聞社の記者ら約400件のアドレスを流出させている。

 

今は個人情報保護法もあるし、当時と比べるとかなり社会の目が厳しくなっているんだけど、逆にツールであるeメールはなーんにも変わってない。不思議なくらい。

もはやeメールってFAX並みに、仕組みが古くなってると思うんだよね。人間が使う限り、同じミスを何度もやっちゃうはず。だって、26年前の私がやっていることを、デジタル庁がやってるくらいだもの。

せめて、コミュニケーションが発生する相手には、システムに誘導しログインさせて情報を見せるようにしたらいいとは思うけどね、メールに頼らなくたっていいじゃない、って。