orangeitems’s diary

クラウド専任の40代インフラエンジニアが書くブログ。新規事業マネージャー。20世紀末の就職氷河期スタート時にIT業界に文系未経験で入りこみそのまま生き残った人。

無料のものの功罪

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世の中には無料のものがたくさん転がってそうに見える。

Twitterというか、Togetterなどにも投稿された漫画がまとめられていて、結構よくできている作品も多い、のだが、無料である。

作者もすごくがんばって書いたはずなんだが、無料だ。

おそらく面白かったら、単行本買ってね、ということだろうと思う。まずは知名度を上げてから、ブランドを向上させて、そして商業に行く。

実は、この手法は、地域活動でもよくあるようで、けっこうスキルがある人が、無料同然で人を集めて、ボランティア的に活動する。

とりあえず人と知り合っておいて、信頼関係を結んでおいて、その上で商業に入るのが形式美のようである。

SaaSの世界でも、フリーミアム戦略と定義されていて、無料で機能制限版を利用してもらう。気に入ったら有料版にしてね・・。で、あんまりにも機能制限してしまうと無料版を使ってもらえないので、初めは機能制限が緩い。だんだんと利用ユーザーが増えていったところで、機能制限を厳しくして有料版に移行させるという手法。

マンガでも、1巻が無料になっていて、そこから先はお金を払って読んでね、みたいなこともざらにある。

ソシャゲも、基本無料のものは多い。ある程度は無料で遊ばせる。

この、無料のものが寄せ集まった合計が、あまりにも個人が消費量に対して大きいと、あたかもほとんど無料で、なんでもできそうな気になってくる。

結構、消費者側が見透かしていて、この無料のものを組み合わせてずっと便利に使って行こうという動きがある。フリーライドの問題だ。

変な話、消費者は、無料分はきちっと消費して「お金かかりまーす」というラインが見えたら即撤退する人は多い。無料分を提供した方にとってはあてがはずれる。

よくよく出口戦略を考えないと、無料提供側のリソースが浪費されて、元来のサービスが提供できなくなる。

どちらにとっても実は良くない。せっかくの良いサービスがなくなってしまう。

大企業のように無尽蔵にリソースがあれば数年でも永年でも持ちこたえることはできるが、個人や中小企業はいつまでもこれはできない。危険なモデルだと思っている。

それをところが、結構個人がトライしてくることが多くて、結局はフリーライド勢にたくさんの無料サービスを提供しているような気がしてならない。

また、海賊版サイトのように、有料のものなのに勝手に拝借して、あたかも無料のコンテンツかのようにして公開してくるから、本当、油断も隙も無いと思う。

世の中のいろんなものに、無料でやんなよ、と思うことは多いのだけど、無料だと人は動くことは確か。危険なバランスの上にこのフリーライド社会はなりたっていて、モノによってはバズって、商業化するものはあるかもしれないけど、ほとんどが、ああ無料で浪費されてるなあ、価値があるものなのになあ、なんてことになり、それに時間を費やした人は途方に暮れることになってしまうんだよな、と。

ああ、このブログだって、そうかもしれないね。

もっと、無料公開したものに対して、役に立つと消費者が思ったときに、お金がコンテンツ作成者にまわる仕掛けがあればいいのかもしれないけれどね。