orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

できる人とできない人の年末

f:id:orangeitems:20211227123612j:plain

 

Aさんはできる人。なんでもこなします。

Bさんはできない人。経験が浅いのもありますが、できないことが多いです。

仕事があります。AさんでもBさんでもいいのですが、やってしまわないといけません。

Aさんが仕事ができるのは当たり前です。今日もAさんがやってしまおうかと思うのですが、これではいつまで経ってもBさんができるようにはなりません。

「Bさん、やってみなさい。」

Aさんは言います。

「わかりました。」

Aさんは待ちます。仕事は10分もあれば終わるはずです。でも10分経っても終わったと言ってきません。もっと待ってみます。20分、30分、終わる気配がありません。かと言って、聞いてもきません。

「さっきの件どうなった?」

AさんがBさんに、しびれを切らし聞いてみると、

「やり方がわかりません」

と言います。そうかBさんはやり方がわからないから、ずっと困っていたのか。

Aさんはこう言いました。

「では、私が手本を見せよう。」

Aさんはおもむろに仕事を始めます。Aさんの画面をWeb会議で共有にし、Bさんはそれをじっと見つめます。

「こうやって、こうやればいいんだよ。」

Aさんは見事に仕事を10分どころか5分かからず終えてしまいました。

「Bさん、これでわかっただろう?。」

Bさんは「わかりました。」と返事します。

でも、結局、仕事はAさんがやることになってしまいました。

 

ということが起こるのですが、このやりとり、実は来月も同じことが起こることになります。一ヶ月経ったら人は忘れますよね。忘れてもいいように手順書を作る場合もありますが、なんでもかんでも手順書化するものでしょうか。

Aさんは、手順書などあっても見ないのです。理解しているから、目的をわかっているから、そのときにプロセスを考えてでも達成できてしまいます。ですから手順書などいらない。

Bさんは、手順書があればできるのでしょうが、Aさんが欲しいのはそうじゃありません。仕事の目的を理解し、自分で達成方法を身に着けてほしいのです。ですから30分待った。待ったのですがBさんは結果にたどりつくどころか、路頭に迷ってしまった。しかも、わからないことをAさんに相談すらしませんでした。

Bさんは、自分が仕事をやる能力がないことについて、自分がAさんにそれを申告することが嫌なのでしょう。自分は能力がありません、って他人に言うのは嫌ですからね。でも仕事は期限までにやらなければいけないものなので、プロとしては、ずっと悩んで仕事が完結できない状態にするというのは失格です。

Aさんは困ります。Bさんの仕事に対する姿勢がおかしい。Bさんが目的まで理解し、自分で動けるようになるにはどうすればいいか。手順書を用意してやればいいのか。

Aさんはすべての仕事について手順書を用意しなければいけないのか。

Aさんは、途方に暮れることになります。

このままだと、Bさんは主体性のない人形に。そしてすべての仕事はAさんがやることになってしまう、と。

 

・・・・

という状況って、あきらかに能力の差がある人が同じ場所に同居してしまうと、起こりがちではないでしょうか。仕事は片付けなきゃいけないのに、Bさんの成長を待っている悠長な余裕はないのですから。

でもBさんだって面白くないですよね。試行錯誤するチャンスも与えられない。ちょっと悩んでたらAさんが全部仕事を持っていく。答えを見ればそんなことかと思うけど、自分でそれをやるのはまだおぼえきれていない。忘れないように手順も作ってはみるけれど、同じ手順なんてあまりないので、毎回、Aさんに怯えながら仕事をすることになる。Aさんから降りてくる仕事、いつになったら自分でできるんだろうか。

AさんはBさんに、もっと権限を与えて仕事をぶんなげ、できるまで考え、できないなら残業してでもやりきりなさい。そんなふうにして育ってきたのが私の時代でした。長時間労働が当たり前だったのもそういう文化なのかなと思います。

今は、残業も規制されているし、スマートにやる方法もベテランならわかっている。だからこの図式だと、Aさんばかりに仕事が集まり、AさんはAさんで、上司から仕事の振り方がなっていないとか言われる始末。

あ〜あ、困ったな。って言う状態が解決しないまま、なんと2021年が終わっていくらしいです。どうすんねん。AさんもBさんも途方にくれながら、今年ももう終わりです。