orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

楽しきお仕事

 

ブログの投稿が遅れるときは、珍しくお仕事が忙しいときである。

珍しく・・とは身内にはバレたくないが、しかし忙しいと言う状態は、結構仕事人にとっては快適である。集中すればいいから。

一番大変なのは、仕事が見つけられないときだと思う。仕事を見つけることが仕事のようなものだ、と思う時もある。忙しくなればそれを片付けてしまえばいい。

今回は、新しいアプリケーションの導入に挑戦している。利用は来年であるが、それが本当に使えるのかどうかを検証している。

だいたいこの手の話は、マニュアルがない。いや、あるにはあるが、役に立たない。だから手を動かして始めてわかることがたくさんである。

この手のことは、必ずうまく行かないし、途方に暮れる。どうしようか、できませんでした、って言うのは簡単だが、面白くない。

ここから先はgoogle検索との会話となる。調べて調べての繰り返しだ。繰り返していくと面白いもので、いろいろなアイデアが浮かんでくる。

手順書を始めは作っていたけれど、試行錯誤が何度も何度も起こってくるので、手順書どころじゃなくなってくる。そして手がおぼえてくる。

うまく行かないことを何度もやっていると、なぜうまくいかないのかについて詳しくなってくる。Webページの事例ではすんなりいっていることがなぜ自分の環境ではうまくいかないのか。

そのうち、資料にないことまで始めてみる。このパラメータではどうか。この手順を入れ替えてみたらどうか。

だんだんと、「できること」がわかってくる。ただ、「できたいこと」までは行かないのでこの差分を埋めるために、原因追及のフェーズに入る。

だいたいまとまってくるので、それを再度手順書化していく。そもそもの考え方で間違っていたことが多いが、それがマニュアルには絶対に書いていない。

最終的には、この検証結果が、来年の本構築のときに大きく役に立つことになる。きっと構築者はこれを見ながらであれば、2時間ほどあれば全部できてしまうだろう。

どうなんだが、この手順はインターネットのどこにもない。ないものを調べて作り上げる技術。それで食べていると言っても過言ではない自分。

きっと、この仕事の仕方自体、かなり属人的で誰かにやらせられない。外観的には、絶対無理なことを無理じゃなくするお仕事で、毎日やることじゃないと思うくらいプレッシャーはある。

だけど、絶対無理な状況を毎回突破することには再現性があるので、まあこういうお仕事についてとても適性があるのかなと思いつつ、きっと、いろんな職場で同じようなことにチャレンジしている人がたくさんいると思う。

「できました」って最後には言うんだけど、これをエビデンス付きで自信もって言うためには、なんとも広範な知識と経験が必要になる。部下にどうやってこれを伝えるか。うーん、わからない。とりあえず無茶振りして見るしかないのかな、なんて。いやそれも、若手には酷かもしれない。ただ、酷なことに挑戦しないと、根本的な技術者としての能力は上がらないのかもななんて、個人の感想としては思う。