orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

教えるのめんどくさい

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決まりきった定型作業なら、それは一度教えればあとは手順書などを見ながら繰り返し作業すれば、確実におぼえてもらえるので普通に教えます。

でも問題なのは、非定型作業、つまり手順も何もなく、そこから問題の切り分けを行い必要なプロセスを見定め、そして解決していく仕事です。やり方が決まっていないから非定型です。手順書なんてありません。むしろこの作業、今後もやるかも、と思ったら手順書を作りながら作業をします。そうしたら、その作業は非定型じゃなくて定型ですね。そんなふうにして、非定型の世界を、できるだけ定型に切り取ることで、世の中はスムーズにまわり、いろんな人が仕事を「担当」しているのです。

でも、この「担当」と言う言葉は嫌らしくて、私はこの仕事を担当していると言った途端に、担当していない仕事は自分の責任じゃない、と。つまり責任逃れの道具になるんです。メンバーに担当を割り振ってしまうと、じゃあ担当とは言えない非定型の仕事は誰がやるんでしょうか。担当がいないときに、「じゃあ私がやります」と言おうものなら、非定型な仕事は全部言い出しっぺに割り当てられ、知らない間に担当と言われている仕事が増えていく。こうやって、できる人に仕事は偏っていくのです。

だから、マネジメントの方法として、あまり仕事に担当はつけないほうがいい。チームでは全ての仕事を果たすことは決まっています。ではメンバー全員で仕事をこなさなければいけない。メンバー全員がチームの責任を背負う前提で、それぞれ仕事を分担していくことになります。もし誰も手を出していない仕事があって放置されていたら、誰か声を出し、誰かが対応しないと、ポテンヒットとなってしまいます。その最も象徴的な仕事が非定型の仕事です。

で、この非定型の仕事ができるように部下を教える。これがマネージャーやリーダーとしての責任となるかと思います。定型の仕事は当然できた上で、いろんな未知の場面でも考えながら対処方法を整え対処し、再度発生するような仕事であれば定型化していく。そりゃあ、これができればどんな現場でも通用する社会人だと思います。でも、これを人に教えるのがめんどくさい。

非定型なので、何を教えるっていうのがないんです。起こってみないとわからない。

だから、非定型作業をする前には、できるだけメンバーに一部始終を見せるようにしています。いや、していました。忙しくないときはしていました。でも、今とても忙しいんです。忙しいから定型作業も大量にあるのでメンバーにはそっちやってもらいたい。非定型作業は時間も手間もかかるので、それを横でメンバーにじーっと見られているのも意識してしまう。教えるというほど端的に伝えられない。試行錯誤の連続こそが本当は重要なんだけれど、「結局何を知ればいいんだろう?」みたいな空気もある。特に忙しいから。

そんなことを言っていると、永久に非定型作業をこなせる人なんて育たないから、ちょっと難しめの非定型作業をメンバーに振ってみたくもなるけれど、あまりにもレスポンスが遅いのと、期限があるので結局、横から口出しして解決しちゃう。うーん、これって、メンバーにとって学びの機会になっているのかしら。

ということで、やっぱり教えるってめんどくさいなと思います。ちょっと前に、すし職人になるのに、業界では10年かけていたのを、専門学校行って半年でシャリを握るなんてのが話題となりましたよね。多分、専門学校では定型された知識の連続で、おそらくそれでもそこそこまではいけるんです。でも現場って、違うんだよなあ。それこそ、簡単な作業ができる担当者の出来上がり、ってな具合で、役に立つものの戦力としては弱すぎる。

教えなきゃいけないのはわかってるんですけどね。