orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

物価が高くなっていくことを前提に資産計画を再考すべきとき

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今、円安が進行し115円を突破しています。

一方で、国家の備蓄している石油を、アメリカの要請に基づき、中国・インド・韓国・イギリスと同時に日本も排出するというニュースも流れています。

これは何が起こるかというと、将来の物価高です。

石油は今あらゆる産業の源となっていますのでまずこれが値上がると全部の原価が上がるのは間違いありません。

しかもそれを輸入する際の為替レートが円安になると割高なりますから、ダブルで、原価が上がる材料が整います。

もっと懸念すべき状況があります。この二年間コロナ禍で止まっていた需要が一気に高まることから、供給が追いつかずにモノ不足に陥っています。一方で各国が大量に現金をばらまいたため、お金の量が上がり、モノは不足しているということで、値段は上がります。なお、原油の値上がりはこの源にあります。

どこを見渡しても、モノの値段は上がるしかない状況です。日本という国は、値段を上げずに社会を安定させるという暗黙の了解で30年ほど、給与も物価も他国と比べてさっぱり上がらない不思議な国だったわけですが、日本だけではそれを保てないところまで来てしまった感があります。

さて、物価が上がることが確定的な状況で、個人は何をしたほうがいいでしょうか。明らかに、現金を現金のまま置いておくことのリスクが上がっていることと認識する必要があります。ここ1〜2年の間でかかるお金についてはもちろんプールして備えるべきですが、利用用途のないお金をそのまま持ち続けると、それだけで実質、損をしてしまうかもしれません。

例えば100万円持っているとします。今100万円のものが、3年後に200万円の価格になっているとします。そうすると、手元の100万円の価値は3年後に半分になってしまうということです。銀行に預けていれば金利も増えるだろう、というのはおとぎ話で、まだ金利は0.0001%/年、定期でも0.0002%なんて言う無茶苦茶な低金利です。

景気が悪い(金利が低い)のに、物価ばかり上がる。これはインフレーションではなく、スタグフレーションと呼ばれます。この仕組みが起こるための環境が続々とそろいつつあります。

一方で、モノ、例えば株などの金融資産や、不動産などは価値が一定ですから、今やお金よりも信頼がおけるのではないかと個人的には考えています。お金は人の意思で量を増やせます。政府はまた、お金をどこそこにばらまこうとしていますが、どんどんお金の量は増えていき、そしてモノは一定です。今後も需要があるモノのほうがお金よりも信用できる状況が作られつつあります。

あまりに換金性の少ないモノにお金を両替してしまうと、いざお金が必要になったときに困るので、このあたりは計画性を持つことが大事です。ただあまりにも、日本では現金信仰が強すぎます。本当にリスクを回避する意味で、現金以外のモノを保持し資産を守ることをしないと、どうやら今回の物価高圧力は、これまでのものとは大違いだなと感じています。

個人的に街を見渡すと、スーパーで大安売りしていたこれまでのお菓子のコーナーが縮小されていて、そして値段もコンビニと変わらないんじゃないか、くらいの売り場を最近見かけました。スーパーの値引き余力がどんどん無くなっていて、このままだとコンビニと何も変わらなくなってしまう。むしろコンビニはプライベートブランドを充実させコスト削減しているので、コンビニのほうが安く見えてしまうものすらある始末です。

物価高が訪れてしまった後に対策しても手遅れですから、こんな前代未聞の備蓄石油放出のニュースを機に、資産計画を見直してみたらいかがでしょうか。