orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

よくないと思う 正社員入社→会社の教育プロセスで成長→すぐ退社

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二十代の方が、なぜ未経験でIT業界に入れてしまうかというと、日本ならではの文化、終身雇用の考え方があります。若ければ、入ってから教育してもそこから何十年も活躍してもらえます。しかも入った当初は給与水準も低いので、活躍できないならできないでロースキルの仕事をやってもらおう、みたいな経営側の考えがあります。

日本では強い解雇規制があるのと、一方で人材側も積極的に転職をしない、という双方がかみ合った状態だからこそ、若い人が未経験でも雇用されやすい状況だったんですね。

ところが、未経験で入社して、ある程度スキルを身に着けたら、短期間で次の職場に移ってステップアップしようとする二十代がちらほらいらっしゃるようです。

外国みたいですね。ネットでは、海外のITエンジニアはプロジェクトが終わればすぐ別の会社で仕事する、みたいな話を聴いて影響を受けているのでしょう。ただ海外の場合は、だからこそ即戦力が求められるので、なかなか未経験で入社、は難しいのです。大学などで情報工学をきちんと学んで実力がないと採用してもらえない。

新卒カードなるものがあるのも日本の特徴です。終身雇用と、解雇規制あってこその、新卒重視の文化です。すぐに辞めちゃうとしたら、新卒は戦力にならないので採用しないでしょう。

正社員制度では、相当企業は労働三法にしばられてしまっているので、これだけ待遇を整備したら社員はそこまで辞めないだろう、という企業側の思い込みがあります。

ところが今後、あまりにも・・未経験で入社してすぐ辞める、という文化が日本に定着するのであれば、きっと即戦力重視の採用になるでしょうから、どんどん未経験者が採用されにくくなると思われます。

もしくは、未経験者は早期で辞める前提で雇い、ロースキルで成り立つ仕事だけを割り振るようなモデルの会社にしか入れなくなるという可能性もあります。未経験で業界に入ったけれど仕事してもしてもスキルが付かない。なぜ?と考える人は、このトリックにハマっていないか確認が必要です。会社はキャリアパスを考えてくれているでしょうか。この場合は、次の転職先を考えるのはいいかもしれませんね。

とにかく、がんじがらめの日本企業にとっては、すぐに辞める人は悩みの種でしかありません。採用にも教育にもお金をかけて、そしてハイさよならでは、何のメリットもありませんよね。学校じゃないんだから。

正社員、という制度自体がまずどんどん転職する、というジョブホッパーに向いていないですよね。今の制度では離職率を下げてこそ会社の価値が上がります。長くいてもらえれば教育コストは下がりますから。その上で社員の生産性を上げる、という文脈になっています。だからこそ会社は熱心に社員を教育するのです。ジョブホッパーは、しっかりした理由がないと、採用時にデメリットになります。

一方で、先日の45歳定年制の定年後であったり、フリーランスのような非正規社員の場合は、どこかで会社から出て、また別の場所で活躍することが前提ですから、会社に教育してもらえるかどうかは二の次で、自分自身でスキルを常に磨いていないと、市場価値が下がって次の働き先が見つからなくなってしまいます。

だからこそ、非正規の形で仕事するのであれば、自分で自分に教育コストを投資しないと未来が怪しくなりますから、一件の仕事の単価は正社員の給与よりも高くなるのが普通です。雇用が保証されていないのですから、リスクは高いですがリターンも高い。スキルあってこそのスタイルです。この場合は、経験ありきですから、ジョブホッパーになるのは自然だと思います。正社員ではない、というのがポイントです。

ですから、企業の終身雇用文化を逆手に取って若手が正社員として入社し企業に教育コストをかけさせ、スキルを身に着けるだけ身に着けたら退職するってのは、これは、SNSなどでも仮にやった人がいたら静かにしておいた方が良いです。多数の企業戦士から、相当にやりこめられるでしょう。全く日本における新しい未経験エンジニアのキャリアパス、にはならないですよ。