orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

インフラエンジニアに向く性格3点を挙げてみる

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なぜか私はインフラエンジニアを長いことやっていますが、能動的に選んだというよりは何となくこの仕事にたどり着いていた、という側面が強いです。

でも、結果として向いていて、今もとても楽しく仕事できています。仕事が楽しいものであるイメージはずっとなかったのですが、ラッキーだと思います。多分、仕事を楽しく感じられるというのは誰でも手に入れられるものではないからです。

向いているといったって、どんな性格であればインフラエンジニアを楽しめるのか、ということについてあまり文にしてこなかったので、披露してみたいと思います。

 

 

①理屈っぽいこと

システムって、ほんといろんなことが起きます。今日起こったことは次に起こるのは何年後かもしれないし、もしかしたらもう遭遇しないかもしれない。それぐらい多岐に富むのですが、それらの問題一つ一つについて、科学的アプローチを行い結論を出さねばなりません。

科学的アプローチですから感覚は許されません。まず情報収集から始め問題の手がかりを探っていきます。そこから仮説を立てます。問題はこの辺りにありそうだ、と。そしてその仮説を立証するような証拠を探っていきます。もしそれらしき情報が入手できたとしても、もっと説得力を持たせたい場合は、再現試験を実施します。再現試験には客観的な手順と環境が必要で、その条件を満たせば必ず発生するのであれば、それは仮説が証明できたことになります。もし、証明できないのであれば、仮説そのものが誤りだったことを認め、また新しい手掛かりを探すこととなります。

このようなプロセスにおいて、理屈っぽいことは強みになります。理屈っぽいことがデメリットである職種もありそうな気がします。いやいやそんなディテールばっかり気にしてたら、物事は進められないよ、と。いや、インフラの分野についてはディテールにこだわればこだわるほど、想定外の事柄を潰すことができます。

もともと私が理屈をこねるタイプの性格なので、このインフラの仕事にやりがいを見いだせたのだと思います。

 

②ピンチの緊張感を楽しめること

インフラエンジニアは時に、ピンチに陥ります。

システムが平安であることに越したことはないのですが、それは夢の話です。何かしら不定期にメッセージを出し人間に「助けて」と言ってきます。「助けて」と言ってくれる間はまだよくて、それを無視していると「痛いよー」「動けないよー」と苦しみだします。

インフラエンジニアは一番システムに寄り添い、常に健康であるように健康管理をしなければいけません。予防が一番重要なのは、人間でも一緒ですね。

しかし、それでも想定外の事象に巻き込まれることはあります。

そんなときに、一番近くにいるからこそ、自分が何とかしなければいけない、そんな状況に立たされることがあります。それも、日中の業務時間帯だけではありません。朝も昼も夜も、休日も祝日も。システムは365日動き続けているからです。

いつも、ピンチの状況に、自分が立たされるかもしれない。そしていざ立った時、強い緊張感を誰しも感じるはずです。さあ、頭をフル回転しないとこの状況を脱することはできないぞ。マネージャーであれば、メンバーの統率も取らなければいけません。まるでサッカーの司令塔のような立場です。ある時にはディフェンス、ある時にはボールをゴールまで持っていてシュートまで打たなければいけない場面もあります。

私は何度も何度もこの状況を体験してきました。もう二度とそんな状況になりたくないなと毎回思い、平時にベストを尽くしています。でもそれでも、ピンチはやってきます。その時に、不安や悲しみ、恐れが強くなる人は、この仕事は厳しいのかもしれないなと思います。なぜかというと、仕事にネガティブな感情を持ち込むと、体がもたないからです。これを十年二十年と続けることは、どんどん心身にストレスを溜めていくのは間違いないです。

もし、非常事態を楽しめる、変な性質を自分の中に感じるなら、それはインフラエンジニアという仕事はぴったりだと思います。

 

③便利なモノやサービスが好きなこと

インフラエンジニアは、プログラミングはしないと言われています。

ただ、昔からシェルプログラムや、マクロなど、仕事を自動化するのにいろいろとコーディングはしているので、基本的なプログラミングの知識があると、なお仕事を楽しめると思っています。

そんなインフラエンジニアですが、仕事の本質とは「便利なモノやサービスを組み合わせて、アプリケーションが快適に安全に動作する環境を用意する」ということになります。

この「便利なモノやサービス」と言うのがポイントで、日々新しいサービスが生まれ競争しているので、常に自分の中の情報源をアップデートしていかないといけない宿命があります。

最先端にいるつもりでも3年くらいしたらもう、化石のような扱いを受けることもあります。日々日々、新しいものに食いついていかないといけない。

でも、新しい物の95%(個人の感想)は廃れます。すごく有名になった技術ですら3年くらいで急に消えることもあります。だから、あまり未来のことを考えず、「便利かな?おもしろいかな?」くらいの態度で、新しいオモチャに興味を持つくらいの感性を持つ人なら、インフラエンジニアはとても自然にできる仕事だと思います。

これを「勉強好き」と捉える人はいるんですが、ちょっとズレてます。別に勉強しようと思ってやっているわけじゃないです。新しいものってそれだけで楽しいのです。刺激が欲しいのです。ここ最近は、何かに触れるにしてもエキスパートまで勉強しなくたって、ユーザビリティーの優れた製品が多いので、もうマニュアルすら見なくても使えます。あんまりマニュアルをきちんと読まずとも、基本的な技術があればとっつきやすいようになっています。

普段の生活でも、新しいモノ好き、ガジェット好きと言えばいいのでしょうか、そんな人は向いていると思います。

 

 

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ということでインフラエンジニアに向く性格3点を挙げてみました。

もちろん、社会人としての礼儀とか、責任感、コミュニケーション能力、理解力、説明能力、学習能力、お客様思考、みたいなものも必要ですが、それって他の業界でも同じですよね。しかもこれらを持っていたとしても、今回ご紹介したような特性がないと、楽しめないんじゃないか。楽しめないなら仕事も長続きしないのかもしれない、そう思った次第です。

おそらく、他の仕事領域では、また違った特性が必要になるんでしょう。仕事にするなら、向いている領域を攻めるに限る、と思います。