正直だな、と思いました。思ってるだけで言わなくてもいいのにと思うくらいに。
「批判覚悟ですが、私は、寿退社や産休や育休をされると困るので、若い女性は正社員として雇用してません」。世の中全体が雇用の男女平等を推進する中、真逆をいくようなツイートが波紋を呼んでいる。
そもそも、採用されやすいペルソナを並べてみたいと思います。
■未経験者の場合
・若い
・健康である
・素直である
・メンタルに問題を抱えていないし、これからも抱えない
・私生活に問題がない
・フルタイムで働いてくれて、残業もしてくれる
・頭がいい
・辞めない
・上層部と気が合う
※ちなみに未経験者なので格安なのは前提
■経験者の場合
・健康である
・素直である
・メンタルに問題を抱えていないし、これからも抱えない
・私生活に問題がない
・フルタイムで働いてくれて、残業もしてくれる
・頭がいい
・辞めない
・上層部と気が合う
・能力に対して格安に雇える
こんなものでしょうか。結構、いやかなり似ています。
これらをSQL文にして、候補者リストをクエリーすると、男性ばかりになると記事では言いたいんだろうな、と。
そして、男性をずっとやってきましたが、やはり、かなりのアドバンテージが男性にはあるなという正直な感想です。
寿退社なんて言葉を久しぶりに聴きましたが、夫婦で両方とも正社員は辛いので、育児を担当しがちな女性の方が退職するという選択は迫られることが多いと聴きます。
産休や育休も、男性も取れとは言われますが、まぁ女性のほうが取るケースが99%なのは今も変わっていないでしょうね。
圧倒的に男性のほうが採用したい条件に当てはまる中で、ここで余裕のない会社が女性を採るとなると、かなり人手が足りないか、置き換え可能な仕事だと思われます。
私も中小企業に務めていてわかりますが、上層部は男性ばっかり。なぜそうなるかというと、出世競争の中で女性が「能力に関係なく」脱落していくからだと思います。
育児の時期を考えると、キャリアにブランクができることが多く、その上で再度正社員キャリアに復帰し、しかも40代位の時期にふさわしいポストなど、ないからです。
こういう矛盾をあからさまに残しておいて「男女機会の均等」ばかりが叫ばれるので、実は正直な声も、挙げていくことは悪いことではないような気もしています。だって、現実がそうなっていて、それを発言しているだけですから。変えなければいけないのは現実と「それは思っていても言ってはいけない」という間違った認識です。
さて、これを是正するには助成金、とありますが、もうこの世の中、助成金・補助金だらけでイヤになりませんか。国がお金を出したところで、それをいいように利用してお金だけを受取る業者が続出し、その結果税金は無駄に使われているのに社会が変わらないという妙なことになっています。
もともと、矛盾している社会設計そのものを変える方向に話が行かないのが、根本原因だと思います。会社に社会が依存している以上は、会社以外の活躍する場を、社会において女性に与える制度設計のほうが大事じゃなかろうか、と。
今の社会はなんとなく、スポーツで、男女を分けずに同じチーム内で争わせているような、そんな気分です。そりゃレギュラーメンバー、男性だらけになるよな、って。