オフィスに戻れ、と言ってもアメリカの話。
ゴールドマン・サックス・グループ
米ゴールドマン・サックス・グループは、米国の従業員を来月にオフィスへ復帰させる計画を策定した。オフィス復帰を促すウォール街の金融機関はますます増えている。
事情に詳しい関係者によると、ゴールドマンは6月半ばまでに再びオフィスでの勤務に備えるよう従業員に通知する計画だ。
セールスフォース
Salesforceは、米国で最初にオフィスを再開するのは、サンフランシスコの「Salesforce Tower」で5月の予定だと明らかにした。まずワクチンを接種し、復帰を申し出た従業員がこのオフィスに戻る。従業員は2021年を通して、在宅勤務を継続できる。
JPモルガン・チェース
JPモルガン・チェースは、米国の従業員全員に7月にオフィスに復帰するよう義務付けた。米大手銀行でこうした措置が講じられたのは初めて。
アマゾン
アマゾンは、この夏から社員を徐々にオフィスへ復帰させると発表した。
「我々の基本であるオフィス中心のカルチャーに戻す」ことを意図したものだと、アマゾンはブログで述べている。
パンデミックが起こって1年経ち、企業はリモートワーカーをどのようにオフィスに戻すか、またそうなると何が起こるのかについて考えている。
バンクオブアメリカ
米銀バンク・オブ・アメリカ(BofA)のオフィスは9月に一段と正常化し始める可能性がある。
ウーバー
米配車大手ウーバー・テクノロジーズは14日、従業員が9月13日までにオフィスに復帰すると発表した。米テクノロジー大手としていち早く復帰日程を示した企業の一つとなった。
ニューバーガー・バーマン・グループ
米資産運用会社ニューバーガー・バーマン・グループは従業員に9月のオフィス復帰を求めているが、ある程度は柔軟なリモート勤務を認める。同社のジョージ・ウォーカー最高経営責任者(CEO)が語った。
・・・と、たくさんの企業が社員をオフィスに戻そうとしています。
ニューノーマルって何だったんですかね。結局、仕事は集まってこそ結果が出せると言わんばかりです。
日本ではまだまだそんなことを言ってられない状況ですが、ワクチン接種が進んだ国ではオフィスに戻す気まんまんなようですね。
きっと、経営者も含めて、仕事が回ることはわかったが、つまんない、と思っているんでしょうね。出会いがあってこそ仕事の活力が出る。家の中にいくらいたって、新しいものを作り出そうという気持ちにはならない、うーんそうかもしれません。
もし作らなければいけないものが決まっていれば、実は家に居た方が作業効率高いんじゃないかと思うこともあります。物理的には誰にも邪魔されないし、自分への連絡も全てデジタル経由なので効率はいい、スマートです。コントロールもしやすいです。
一方で、何を作るか。企画段階の議論は非常にリモートでは盛り上がりません。よく言われることですが雑談の中でアイデアが生まれ、そしてそれが仕事になっていくパターンは昔はありましたが、テレワークの体制の中ではなかなか生まれにくいものです。
あの合理主義のアメリカ企業が続々と、オフィス回帰を打ち出しているのは面白い現象のように思います。回帰こそ合理なのかな、とも。
日本の場合、あの通勤地獄がセットなので、ちょっと同じようにオフィス回帰とはならないかもなとも思います。サテライトオフィスの設置や、週5ではなくて週2など、ある程度テレワークの良い面を取り込みながらオフィス回帰を進めるのが主流になるのではないかな、と。
しかし、ワクチン先進国と、後進国となってしまった日本。如実に差がついてきてしまったなと言う感想です。