orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

コロナ禍でIT業界だけ助かる道はない

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日経xTECHにためになる記事。

 

xtech.nikkei.com

 SMBC日興証券の菊池悟シニアアナリストは、「新型コロナの影響が大きい製造業や航空業界、鉄道業界などはITの導入がすぐさま業績に直結しないため、IT投資を止めることが多い。そうした企業を顧客に多く持つITサービス企業は業績が芳しくない」と分析する。

 一方、その他のITサービス企業はどうか。全面的に好業績というところは少ない。好業績のセグメントとそうでないセグメントが混在している印象だ。

 

株式市場だけ見ていると、IT業界と非ITでくっきり成績がわかれていて、まるでコロナ禍はIT業界に追い風のように見られることも多いのですが、そうではないと思います。特に、IT業界の中心となるSIerの顧客は、非ITだからです。

日本企業の情シス、というべきSIerですから、ユーザー企業たる非IT企業が傷つけば、そのまま予算の縮小や延期の憂き目に遭います。

私の体感もこの記事と一致していて、そもそも春先はユーザー企業のキーマンが出社できず、いろいろな案件が延期となるケースが続出していました。年頭に受注した仕事を春はこなせばよかったのでよかったのですが、春に受注ができなかったせいで夏に人手が丸々浮くようなことが発生しました。この状況は9月10月に解消してきたのは、オフィスにたくさんの人が戻って来たためです。同じように私も戻りました。日々電車にも活気が出てきて、今週辺りは、もはやコロナ前と同じくらい人が乗っているんじゃないか、と思うほどでした。

ここから一本調子に戻っていくかと思った世の中ですが、どうにもそうはいかない雰囲気が漂ってきました。政府はまだ経済活動を引き締めるつもりはさらさら無さそうですが、今日以降の数字が急激に悪化しようものなら悪夢です。今度の引き締めはユーザー企業に大打撃を与え、おそらくたくさんのITプロジェクトが吹っ飛ぶと思います。

今行うべきは、緊急事態宣言を伴わない感染拡大防止、例えばテレワークができる人は積極的にテレワークを行い、右肩上がりの感染者数を抑え込み、9月10月の生活スタイルを継続していくことだと思っています。海外のロックダウンのような思い切ったものではなく、様子を見ながら自発的に調整していくことが望ましいと言えます。

そうすればまた私もオフィスに戻りますし、経済活動に与える影響もそこまでは大きくならないと思われます。

今の状況が悪化し、一日1万人規模の感染者数となってしまうと、おそらく外を出歩くことそのものがリスクになっていくのだろうと各種情報から読み取れます。今の対策で防御できなくなっていく。満員電車などもってのほか、となるでしょう。患者が蔓延し電車の中に含まれるウイルスが一定量になれば、いくら換気をしてもどうしようもないのもわかります。

IT業界だけはコロナ禍においても急激な不調を免れているのは、これまでは間違いない事実でしたが、ここから先は関係なくなっていくのではと言う思いです。ユーザー企業ありきのSIerですし、WebサービスやECなども、顧客が苦しくなってくれば同様に影響を受けます。ゲームすら売れなくなるでしょう。

 

www.jiji.com

 尾身氏も会見で、感染者が急増する状況を示す「ステージ3」に当たると判断すれば「『Go To』キャンペーンは当然停止だ」として、経済社会活動全般を制限するよう政府に求める意向を表明。「今が最後のチャンスだ」と感染対策の徹底を訴えた。

 

わたしはこの尾身会長の「最後のチャンス」という発言を重く受け止めています。

11月中旬にもっとちゃんとやっておけばよかった、という後悔をしないために、微力ながら、拡大防止に努めていきたいと思います。