orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

WEB会議の品質を高めよ

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コミュニケーションの在り方

WEB会議では新しい人間関係を築くのは難しい。対面では話している言葉以外に、イントネーションや強弱、表情や身振り手振りなど、言葉以外の情報がたくさん含まれている。ノンバーバルコミュニケーションあるいは非言語コミュニケーションと言う。例えば電子メールやテキストチャットでは、本当に言葉、言語そのものだけが情報になる。それ以外の情報は削ぎ落される。その「それ以外の情報」が普段は人々の関係性をつなぐ基盤として動いているということだ。したがってこれまでSlackなどに代表されるテキストチャット、LINEなどのメッセージングなどは会社に導入しようとすると、えらい抵抗に遭うことも多かった。電子メールがあるじゃないか。電話で何がダメなのか。生産性とは関係がないのではないか。それは、ノンバーバルコミュニケーションが前提としている言語以外の情報があってこそ、人々の関係が成り立つといういわば宗教的な思い込みが前提だったのではないかと思う。 

私自身はその中間におり、使えるものならば使うべきだ、しかしツールには限界がある。顧客には直接会いに行ってお話したほうが信頼関係を結びやすい。また、顧客のオフィスまで行くということを成し遂げることで、顧客に対して暗黙的に「来てあげた」というメッセージが送れる。オフィスに入り込んだことで顧客のソーシャルスペースに入り込めるから、何か困っていることなどビジネスの種を刈り取るには行くのが一番だ。そう思っていたし、それが全てだと思っていた。絶対に会わずして仕事は取れない。ただし、一度契約しビジネスパートナーとなってしまえばその後足しげく通う必要は無く、年に一回忘年会でも開催すれば絆は強固となり関係は継続していく。したがって、できるだけデジタルツールによる言語コミュニケーションを活用し生産性を高めていくが、ただ顧客との信頼関係って実は忘年会やるとか、トラブルのときに電話一本入れて会話するとか、そういうことで変わるよね。そんな認識でおりました。使えるものは使う、だが、一方でとてもノンバーバルコミュニケーションも重宝してきたということになる。 

まず、顧客のオフィスに行っても誰もいない。みんな家に居る。ただ営業はしている。業界柄テレワークに移行している企業は大変多い。そしてこの状況は5月に入っても当分、首都圏にいる限りは続きそうだ。あの満員電車を再開して押し合いへし合いやったら感染者数なんてうなぎのぼりだろう。2020年を生き抜くためには、まず前段のような価値観はすでに古い。明治維新後にちょんまげを付けるぐらい古い。ちょんまげをつける理由は武士としてあるべき姿だったのだろうが、時代は変わってしまった。この状況で考えるべきことは、WEB会議であっても新しい顧客と信頼関係を結ぶためにはどうすればいいか、だ。これまで頼ってきたノンバーバルコミュニケーションをどうやって補完するか。もう逃げはない。WEB会議で今知らない人と仲良くなる。それを実現しないと新しい仕事が成立しない。誰も今語らないが、営業段階での競争力格差はWEB会議での立ち振る舞いに大きく依存する時代にもう入ってしまった。WEB会議に心血を注ぎ込んだ会社が仕事を取る。これまでの営業スキームを大きくシフトチェンジしないと、他社に大きく置いていかれる時代が到来してしまったのだ。

 

技術的にどう乗り越えるか

実はこの一週間ほど、いろいろな機材とソフトウェアの組み合わせを試していた。今日気が付いたが、家族分含めて家にパソコンが5台ある。スマホも3つある。有線LANも無線LANも家に張り巡らしていて、実はテスト環境としては秀逸だ。

ソフトウェアは日進月歩で進化している。今日もLINEが大幅アップデートされたというニュースを受け取った。

 

nlab.itmedia.co.jp

LINEは5月3日、グループビデオ通話と音声通話の機能についてを「大幅にアップデートした」と発表しました。グループ通話中にスマートフォンの画面をシェアしたり、YouTubeを一緒に見ることができる新機能「みんなで見る」が追加されました。

 

早速試してみたが、よくパソコンのWEB会議である画面共有の機能が、スマホでサポートされた感じだ。LINEの高機能化・多機能化はよく巷で批判されているのだが私は正しいと思っている。この新時代においてLINEがメッセージングだけでは生き残れない。どれだけ、ノンバーバルコミュニケーションを補完できるかは、LINEだけが抱えた問題ではなく、その他のアプリケーションでも同様で競争となっている。LINEが今のメッセージングにおけるシェアに安穏としていたら絶対に他のコミュニケーションツールにシェアを奪われる。スマホでのコミュニケーション手段をどん欲に拡張するLINEを今後も応援したい。

LINEはどちらかというとスマホでのコミュニケーションに強い。パソコンにおいては今のところZoomに使い勝手や安定性も含めて力強さを感じる。Google MeetはUIが少しわかりにくいが映像や音の品質は秀逸。ということで、どんどん競争原理が働いて機能が良くなっている。

一方で、どんなにソフトウェアが良かったところで、インフラ基盤にボトルネックがあれば意味がない。

1)通信回線が光回線であること
2)マイクを手に入れること
3)WEBカメラは高性能な必要はないがあったほうがいい

足回りである通信回線が優れていると安定的に映像や音を配信できる。

マイクはとても重要だ。できればノートパソコンに付属しているマイクではなく、USBマイクをAmazonで発注して手に入れたほうが良い。音が悪い人の話は会話が成立しない。音質などいくら良くても困りはしないが、悪ければ何も得られない。もし対面で営業を受けるとして、相手の声がボソボソしていたり滑舌が悪くて聞こえづらかったら、商談も進まないだろう。

最後に、WEBカメラだが、誰が顔を見たいかと思ったものだが、最近は考え方を少し変え始めている。音声だけでも相手を信用させることはできなくもないが、ビデオ映像があったほうが相手がより信用してくれるのではないか。ZoomやLINEなどの仮想背景をセットする機能を使ってでも配信したほうがいいのかなと思い始めた。いわゆる身だしなみや服装、表情などノンバーバルコミュニケーションの一端を担ってくれるのかもしれない。音だけでは大きく削れてしまう。

はじめは、WEB会議ぐらいじゃ何も決まらない、なんて思いだったのだが、長期化するにつれ、そしてWEB会議への参加を重ねるうちに考え方が変わってきた。もしかしたらWEB会議で今後の成果が大きく変わっていくのかもしれない。であればWEB会議が成功するようにもっと自分の行動を変えなければいけない。そのためには、インフラやソフトウェア面だけではなく、ビデオ会議にしこちらの映像も公開し、かつ身だしなみや服装も大事になるのではないか。いろいろ考え始めると、WEB会議に対する臨み方がまだまだ不十分であると思うし、次回以降改善してみようと考えている。

 

変わるWEB会議の重み

顧客のオフィスに入り、会議室で名刺交換。アイスブレークから始めて本題に入り・・と言ったビジネスの場において、服装も大事だった。そして姿勢や話し方までもちろん大事だった。

WEB会議に、そのパッケージをインストールしなければいけない時代がやってきたということだ。だから、スーツを着用したほうがいいかもしれないし、音声や映像にもできるだけ品質を高める努力をしたほうがいい。全部できることをやって、そして結果が出る。今は誰でもWEB会議できるだけで満足している面はあるが、次の側面がやってくる。そのセッションの品質を軽んじている会社はきっと、立ちいかなくなる。

個人レベルでもあれこれと工夫していかないと未来はないかもなと考えたゴールデンウィークの日曜日。