orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

専業主婦をないがしろにしてしまったために社会の柔軟性が無くなってしまった

f:id:orangeitems:20200228094904j:plain

 

休校要請が大騒ぎに

首相の突然の休校要請に、テレビもSNSも大騒ぎです。

 

www.nikkei.com

新型コロナウイルスの感染拡大で、全国の小中高校が3月2日から春休みまで臨時休校する見通しになった。安倍晋三首相が27日に突然表明した臨時休校の要請に、教育現場や保護者らの間に衝撃が走った。「子どもを守るためにはやむをえない」と理解を示す声の一方で、働く親らは「急に仕事を休めない……」と困惑している。

 

共働き社会の代償

日本は、共働きを長い間推奨していましたよね。

専業主婦はダメ。非正規雇用制度でどんどん職場に参加し女性の社会進出を。

その一方で、家計の長であった夫の給与は増えない。一方で税金、保険は増える一方なので、手取りは下がっていきます。

結果として、共働きをすることで何とか一世帯として必要な収入を得られるという状況に社会が収束していき、主婦も働かざるを得ない、そんな世の中になっていると思います。一応データも置いておきます。

 

f:id:orangeitems:20200228091645j:plain

男女共同参画白書(概要版) 平成30年版 | 内閣府男女共同参画局

 

で、私が結婚したのがもう20年強前ですが、もともと、共働きに対する違和感が強かったです。未来はかなり不透明だったのですが、共働きでうまくいく感覚が全く沸かなかったのです。したがって、今でも、私の妻は専業主婦+ちょっとバイト、です。

専業主婦を長年ないがしろにしてしまったために、世の中どうなっているか。今回の休校要請で、「家庭が破たんする」という声を多く聞きます。この事実に私が驚くのは、私が共働き世帯ではないから、だと思います。

専業主婦は世帯というシステムにおいて、完全にクッションの機能を持っています。急に長い春休みが子供に振ってきて専業主婦は高いストレスにさらされるのですが、しかしまだ対応できるだけ良いです。かなり社会にコミットしていた女性は、職場と子供の世話でコンフリクトが起こっているでしょう。誰がこれを受け止めるのでしょうか。

システムを設計するときも、こういった想定外の負荷や使い方に対して、ある程度の余裕を持たせています。平常時に合わせて設計すると、想定外を異常とし、平気で停止してしまいます。専業主婦はこの余裕の部分、いわゆる可用性を大きく向上させる仕掛けです。

しかも、核家族化の進行により、世帯のなかに「おじいさん」「おばあさん」がいなくなりました。共働きならば昔は助けてくれていたものですが、最近は都市化の進行で離れて過ごすケースがどんどん増えました。

これらは、コスト削減をどんどん行い冗長性や可用性を犠牲にしたシステムと同様に思えます。多くの世帯は売上を保つために共働きに移行しつつ、冗長性や可用性を犠牲にしていったのです。

 

専業主婦の見直しを

専業主婦・・いや、専業主夫でもいいんですが。

世帯というシステム、どう考えてもシステムの有効性を考えると、一人が専業主婦あるいは専業主夫であることにバリューがあるんですよね。

専業主婦のダンナが、「俺がお金を稼いでいるから黙っとけ」なんて言うと破綻はします。当たり前です。

いや、ダンナ側がお金を稼ぐことに最大化するために、専業主婦が下支えをすることにバリューがあることをみんなが忘れている二十年なのではないでしょうか。

何度も言いますが、男と女の役割が入れ替わっても構いません。

世帯におけるシステム設計として、明らかに専業主夫はバリューがある。

ほとんどの人が「企業から得られる給与収入」をKPI(重要業績評価指標)として扱うようになってしまった。だから女性はガムシャラに社会に出て給与を稼がないとと思い込んでいる。

いや、世帯収入全体をKPIにすれば、専業主婦だってバリューがありますよ。もしくは、夫や子供、そして自分自身の生活に対する満足度(QoL、Quality of Life)でも良い。そもそも、専業主婦が非正規雇用にコミットし過ぎることで、夫の働きやすさが減少し、全体として世帯収入下がってませんか?、QoL下がってませんか?ということさえ言えます。

もっと大きく言えば、政府がGDPをKPIにしてしまったところから、誤っていたのかもしれません。今回の、休校要請に対する世の中の混乱は、日本の社会構成の脆弱性の現れだと思いますがいかがでしょうか。

私も二十年、非共働き世帯として苦しい時代もあったのですが、長期的には良い選択だったと自負しています。

今回を機に、社会が方向転換してくれることを望みます。