orangeitems’s diary

クラウドで働くインフラエンジニアの日々の感想です(ほぼ毎日更新)。

「無印良品」システムトラブルに関する情報収集

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システムトラブルの概要

無印良品の各サイトについて、昨年の年末年始から雲行きが怪しいことは存じ上げていましたが先週あたりからメディアにまで記事が出始めていました。

 

tech.nikkeibp.co.jp

同社広報によると、もともと2019年12月31日午前0時から通販サイト「無印良品ネットストア」と会員向けアプリ「MUJI passport」の更新作業を行い、2020年1月1日午後1時までに終える予定だったという。トラブルが発生したことで、更新作業の完了が遅れている。同社はWebサイトで通販サイトの更新作業の終了予定日時を「2020年1月上旬」と掲示している。iOS用アプリについては、会員証の表示など一部機能が復旧しているという。

 

1月上旬・・といってももう本日時点で1/14ですのでどうなっているのか見に行ったら、再度1月下旬にリスケされています。

 

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https://www.muji.com/content/maintenance.html

 

 

関連記事

各メディアについてすこしずつ情報が異なるので掲載します。

 

www.itmedia.co.jp

 担当者によると、19年12月下旬からメンテナンス期間を告知していたが、19年12月30日の午後に期間の延長を発表。当初告知ししていた期間で作業が終わらないことが発覚し、期間延長に踏み切ったという。メンテナンスに入る前から期間を延長した理由については、「お答えできることはない」と回答した。

 年末年始は「書き入れ時」であることも想定でき、また4月からの新生活に備えて買い物をする人も多そうだ。この特別な期間にメンテナンスを設定した理由についても、明確な回答はなかった。なお、今回のメンテナンス会計系、商品系の基幹システム入れ替えに伴い、利便性を向上させるためのものだという。

 

nlab.itmedia.co.jp

広報によれば、今回のシステムメンテナンスは「会計系商品系の基幹システムの入れ替えに伴うメンテナンス」および「無印良品ネットストア、MUJI passportアプリともに、利便性向上のためのアップデート」とのこと。

 

システム関連の情報

無印良品を運営する良品計画の情シスは、結構昔から積極的な情報発信をしていたのでその周辺の記事を集めておきます。

 

EnterpriseZine(2009/04/20)

enterprisezine.jp

「デキる情シスに学ぶ!ベンダーコントロールの極意」では、先進的なユーザ企業の実例を通して、ITベンダーとの関係構築のコツを探ります。第1回は、「無印良品」ブランドでおなじみの良品計画です。

 

YDC(2014年ごろ)

www.ydc.co.jp

ビジネスの成長を力強く牽引するITでありたい。このような思いから、株式会社良品計画(以下、良品計画)は、商品勘定・物流業務システムのデータベースサーバーにOracle Exadata Database Machine(以下、Oracle Exadata)を導入した。決め手は安定した処理性能。繁忙期や販売キャンペーン期間中などピーク時でも、在庫引当のリアルタイム処理や単品単位の原価計算などのバッチ処理を余裕をもっておこなえる基盤が完成した。

 

クラウドWatch(2014/6/6)

cloud.watch.impress.co.jp

 顧客時間とは、顧客が無印良品に関わるすべての時間のことで、この時間をいかに長くするかを優先課題としている。そのために求められるのは膨大なデータを分析するための基盤。良品計画はMUJI passportのリリース以来、この基盤を急ピッチで整備し、現在は「Amazon Redshift」「Tableau」「Tresure Data Service」という3つのソリューションを目的に応じて使い分けている。

 

AWS(2015年ごろの記事)

aws.amazon.com

当社では 2014 年、基幹系と情報系のそれぞれでクラウドの導入を進めました。グローバルの経営環境は変化のスピードが速いため、これまでの IT システムではその変化に追いつけなくなる懸念がありました。時代のニーズに応えた商品を提供していくことが使命の小売業にあって、変化に追いつけないという事態は避けたい一方で、新しい IT システムの導入にはリスクが伴います。ハードウェアの調達にかかる多大なコストを抑えつつ、変化に対応しやすい IT の導入が検討され、クラウドが最も合理的な選択肢であると判断しました。

 

active.nikkeibp.co.jp

 そのために、自社開発した販売管理や在庫管理システムを改善する一方で、パブリッククラウドをふんだんに活用する。奥谷孝司WEB事業部長は「ビッグデータ分析はすぐに成果に結びつくとは限らない。初期投資は最小限に抑えたかった」と説明する。データ分析のツールに応じて、Amazon Web Ser vices(AWS)とMicrosoft Azureを使い分ける(図1)。

 

Microsoft(2018/12/19)

customers.microsoft.com

株式会社 良品計画は現在、2017 ~ 2020 年度の中期経営計画において “営業収益 5,000 億円達成” という目標を掲げ、グローバルな体制強化に取り組んでいます。

その一環として、ビジネスを支える基幹システムをクラウド環境に統一することを進める同社では、「不安要素を可能な限りなくす」ために従来以上に IT パートナーとの協力体制を重視。特に、メールなどの情報共有基盤のシステム統一に際しては、 “クラウド時代” に適した最新のサポートを提供するマイクロソフト ユニファイドサービスを活用しています。

 

Box(時期不明)

www.boxsquare.jp

「無印良品」の企画開発・製造・販売を行う株式会社良品計画(以下、良品計画)では、USBやシャドーITの利用による情報漏えいリスクに対応し、セキュアな社外共有を行うため、クラウド・コンテンツ・マネジメント「Box」を全社的に採用。先に導入されたDLP(Data Loss Prevention)システムと連携することで、店舗やネットショップに集積される膨大なお客様情報の監視と保護を強化。さらなるセキュリティレベルの向上とともに、Boxの優れた検索機能を活用したツールの独自開発も開始し、業務効率化に取り組んでいる。

 

Treasure Data(時期不明)

www.treasuredata.co.jp

株式会社良品計画は、業界でもいち早く、データの有益な活用に成功した企業として知られています。「無印良品」のウェブサイトの登録ユーザー460万人、「MUJI passport 会員223万人のユーザが生成するログデータは一日に200万件以上になります。このデータを収集・処理するために「トレジャーデータサービス」が使われています。「トレジャーデータサービス」に格納した大量のログデー タはオンラインショップ、実店舗の購買データと「Amazon Redshift」で統合され行動分析データとして活用されています。

 

 

考察

今回のシステムトラブルに関しては考察できるほど情報がありません。

ただし、良品計画が長年に渡ってシステム企画部門としての在り方を常に考え、イニシアティブを持とうという姿勢が読み取れます。

・基幹系システムはオンプレミス
・情報系システムはクラウド(AWSとAzureの使い分け)
・ビッグデータ分析は特に力を入れていて、国内でも先進的なユーザー

という基本的な姿勢から、今年に向けてオールクラウド化を目指していたと思われます。

その中で、会計・商品のシステムに対して、メンテナンスが長期化しているというふうに表層的には読めます。

また、基幹システムについては内製化していたように見えます。

一旦背景は取りまとめました。今後、新しい情報が入手でき考察できることがあればまた新しい記事にて触れたいと思います。