はじめに
「ブログを書いてそれが副業になったらいいと思うのですが、どうやったらいいんですか?」というご相談を受けることがあります。
そういったご相談をすべて受けているわけにもいかないので、とは言え私なりの考え方はあるので本記事にまとめておきたいと思います。
ちなみに「副業」のレベルもいろいろですが月1万円以上をまず想定してください。月1万は少ない!と感じられる方はまず考え方を改めるべきです。どんなブログも0円から始まります。そこが1円になるまでがまずハードル。これを月1万円にするのがどれだけ高いハードルか。それを理解しないであきらめる人が大多数です。
大事なこと
「ブログは儲からない~」という記事に目を貸さない
この記事を書くにあたって、ブログが儲からなくなっているという記事を数件確認させて頂きました。
主張としては以下の通りです。
・競争相手が増えすぎて新規参入しても相手にならないから
・Googleの検索条件が厳しくなっていて上位に表示されない
・続けているうちにネタがなくなる
それぞれ読んでいくうちに始める気すら無くなっていくと思います。
確かにブログを始めて失敗した人は数万件レベルで事例があるでしょう。それらの事例を集めれば、ブログが儲からないという結論に到達してしまうのは当然です。
たくさんの事例があればそれは真実である、という考え方そのものが私は誤りだと思います。たくさんの事例に当てはまらないことを見つけることが、ビジネスの基本だと私は思っています。
それこそ、「誰でも儲かる」「今がチャンス」なんて見出しを見て始めることで、誰かが儲かることなどあり得るでしょうか。
ネット情報で毒される人にありがちなのが、「たくさんヒットするから=真実」脳です。まず、ブログに限らず何か初めて収益化する、つまりビジネスを考えるのであれば、多勢の議論をシャットアウトすることが大事だと申し上げておきます。
スマッシュヒットするビジネスメソッドに限って、「どうせ儲からない」と多数の人から酷評を受けていた案が多いのが事実です。
後ろから考えること
私が大いに参考にしている「7つの習慣」にもある言葉ですが。もし、あなたのブログが儲かるとしたら、それはおそらくアフィリエイトによる成果です。
この記事にたどり着くくらいなのでアフィリエイトはご存知かと思います。
私は、はてなブログ Proを使っていますが、いくつかブログ運営会社は存在します。その運営会社はアフィリエイトを許していますか?。または有名なブロガーが使っている実績はありますか?。運営会社によっては全くアフィリエイトを許していないところもあります。もしあなたがブログを始めて、とんでもないアクセス数を稼ぎ出すことができたときに「アフィリエイト禁止」だと途方に暮れるでしょう。
また、ドメイン名も重要です。とても面白いブログが作れたのに、ドメイン名が独自ドメイン(例えばこのブログだとhttps://orangeitems.com)ではないと流入に問題が生じます。独自ドメインではない場合の問題については本記事では省略しますが、有名になってからドメインを変えるのは大変です。仮に記事が有名になってリンクを張られたのに、後からドメイン名を変えなければいけなくなったら、古いリンクが残り続けてしまいます。
であれば、収益化をする前提で、お勧めすること
・はてなブログProを契約する
・お名前.comなどで独自ドメインを契約する
この時点で経費が発生しますが、この時点でケチると後から思い切り高くつくことになります。時間はお金と一緒なので、将来めんどうなことになるということはお金を失うのと同じと考えるようにしましょう。
Google Analysticsは常備する
Google Analysticsというアクセス数をリアルタイムに把握するサービスがあります。
私はこのアクセス数の推移をほぼ起きている間リアルタイムに把握するようにしています。どんな記事を書いたらどんな反応になるか。何時に投稿したらどんな反応になるか。世の中の動向とアクセス数。
アクセス数はブログの体温ですから、より身近に感じることで書きっぱなしではなく、フィードバックを受けることができます。
ブログの反応には、もちろんポジティブなものだけではなくネガティブなものもありますが、アクセス数は絶対数です。何を言っているかというと、ポジティブが+1、ネガティブは-1だとしても、アクセス数は2です。これはネットの良くないところでもありますが、なにしろアクセス数を伸ばすという意味ではポジティブもネガティブも関係ありません。
アクセス数が伸びると、連れてGoogleの検索順位が上がったり、別のメディアが取り上げてくれたりと相乗効果も見込めるため、間違いなくGoogle Analyticsは必要ツールと言えると思います。
100記事書けば収益化するはウソ
確かに100記事書いたあたりで、Googleの検索エンジンが相手にしてくれるようになった気はしますが、「とにかく100記事」は間違っていると思います。
というのは、収益化できない内容の記事は10000記事書いても意味がないからです。
間違った努力なのに、延々と続けることは、初めからやめた方がいいでしょう。
おそらくこの記事を読んでいる人が最も知りたいことなのではないかと思います。
何を書けばいいか。
まず思うに、ブログ初心者が狙って、良記事をいきなりかけるとは思えないということです。ブログを書いたことがない人が書くわけですから、1つは書きたいことがあるでしょう。ネットにはない情報。ツイッターでは書ききれない。自分なりにこだわりがあるのに誰も聞いてくれる人がいない。そんな衝動、パッションこそがまず1記事目には必要かと思います。
そして、その後、生活していてもやもやすること、主張したいこと、そんなことを思ったときにそれを大事にすることです。そしてまたそれを記事にしていく。
いいブログを作るためのワークフローはこれが大事だと思います。まず本当に自分が言いたいことを見つけること。そして記事にする力。記事を書けば書くほど、上手になっていきます。
これを、「収益化するためにはどんなジャンルを選ぶか」とはじめから言い出すのであればそこから間違っています。収益化は結果です。手段は人を集めることです。人を集めるためにはパッションが必要です。パッションのないところに人は集まらない、というのは持論です。
100記事書けば・・というテクニック論に走るのではなく、まず自分自身のパッションを探し言語化することを習慣化することが大事だと申し上げておきます。
礼儀や品性が大事
品のない芸って、瞬間的には人を集めることはできます。
しかし後が続かない。
例を挙げることもできますがやめておきます。とにかく、礼儀や品性を書くと、一瞬は多数の目を集めることはできますが後が続かない。どんどん周辺は鈍感になりアクセス数は伸び悩んでいく。
このブログも「ですます調」にしていますし、特定の個人や団体への攻撃は行わないように気を付けています。
品を保つこと。周りを傷つけないこと。
「7つの習慣」で言うところの「Win-Winを考える」です。
そんな努力をしても、攻撃的な批判を受けることもあります。しかしその場合はNo Deal(取引をしない)。
皆の役に立つように振る舞い、礼儀を正すこと。
アクセス数が伸び悩んでいるブログの表現がどんどん過激化していくのを見たことがありますが、これはお勧めしません。
礼儀や品性を常に保つようにしましょう。そうすることでアクセスはアクセスを呼び、人が長期的・安定的に集えるようになります。
感覚的な話ですが、Googleの検索エンジンもそんな情報源を優先して探すようにしているように思います。
わかりやすく簡潔に
パッションがあり、礼儀や品性を大事にしたとして、それで人が集まるかというとそうとは言い切れません。
面白いことを書いていても、読み手の人が意味がわからなければ、失望に変わります。
あなたはレストランの店長で、せっかく来てくれたお客様に料理を出しているのです。
珍しい食材を礼儀をもってお客様に料理を振る舞っても、お客様がおいしいと思わなければ二度とそのレストランには来ません。
しかもお客様はレストランで食事を取るのにそこまで時間をかけていられません。全部食べるのに5時間かけないと行けないとしたら、途中で帰ってしまうでしょう。
私が思う一つの記事における文字数は「1500字~2000字」です。ちなみにこの記事は例外です。おそらくこの記事にたどり着いた人はフルコースを頼んだ上に本当に満腹になるまで帰らない人が多いと思うので特別メニューです。
長くだらだらした文章は大抵、結論はなんだよ、という不満をもたれる傾向にあります。したがってあまり長い説明をせず、テンポよく文章を書いた方がよいと思います。
もしそこであまりにも需要があるのであれば、別記事にしてシリーズ展開することで、アクセス数を膨らませることができます。
「また来るよ」
ということですね。
たまに他の方のブログを見ていて、まとまっていないメモ書きのような記事を見受けますが、それはブログでやることではないのかと思います。ブログで収益化することで大事なのは、読み手とWin-Winであることです。読んだ人においしいと思ってもらい、腹八分で帰ってもらうことです。もちろん自分でもおいしいと思わないものも出さない方がいいです。
自分自身がコンテンツであることを自覚すること
ブログを書くのは自分です。
自分自身を通らないと、記事ができません。
どんな記事を書こうとも、自分自身は必ず通過します。
この状況でわかることは、コンテンツは自分自身の影響を色濃く受けるということです。
先ほど「パッション」が必要だと書きましたが、いくら自分の中にパッションがあったとしても、それを起爆剤に引き出す内容、つまりコンテンツがたくさんの人々の目を引き付けることで無ければ、アクセス数にはつながりません。
コンテンツが重要なのはもうたくさんの人々が言っていることです。
これを逆張りして、SNSのトレンド検索などで関心のあることから、複数の記事を集めてキュレーションすること、つまりまとめサイトを作ることは一つのやり方であるとは思います。
この手法の否定はしません。私もたくさんの人々が関心を持っていることは何かについて、興味を持つことで自分自身の興味がトレンドと離れないようにはしています。
ただ、トレンドだけ追いかけるブログをやったとしたら、こう思うはずです。競争相手が多すぎる、と。独自のあなたの解釈を加えてまとめサイト的なブログを立ち上げたとして継続するのがどんどん大変になっていくに違いありません。
トレンドとはあくまでも外部環境であるので、あなたがパッションを持てるとは限らないからです。
大事なのは、自分自身の体験です。日々何を見て何を体験し何を考えたかの積み重ね。冒頭でも言いました。自分のパッションを大事にし記事にすることを生活にすること。そのためには、自分の枠を外れ未経験に飛び込んでいき感動することを常に忘れないことです。
自分の枠なんて世界のカオスから考えれば、すごくちっぽけなものです。
ちょっと姿勢をずらすだけで、違う世界が見えてきます。
例えばWindowsしか使っていないあなたがMacBookを持つだけで世界は一変するでしょう。
運動を全くしないあなたが、家の10キロ圏内を歩くだけで、全然違った景色が見えるでしょう。
それが、コンテンツを生み出しパッションを育てます。
液晶の画面を見つめるだけでは、収益化はないのです。
誰かが興味を持つ特別な体験、それがブログのコンテンツの源泉だとしたら、まずは生活から見直してみるのも良いと思います。
主業へフィードバックできること
私のこのブログもそうなんですが・・。
ブログで取り上げることが、主業(自分の仕事)の知識にも絡んでいます。
主業で商談・接客・対応するときに、このブログで書き上げたことをネタにおしゃべりします。
そりゃあ、1500字程度にまとめ上げた記事が今日現在で1500記事ありますから、何でも出てきます。まとまっています。起承転結になっています。
このように、ブログを続けることが、主業にもポジティブなフィードバックを促し、全体としてループするようになっています。
主業で学んだことも、ブログに反映できる。
主業においても、トレンドを知りつつ他の企業と違うことをしていくことも一緒。
このように、ブログ自体が生活の一部とすることができるのが大事なことではないかと思います。
まとめ
とりあえずは以上のように考えます。
大変、と思う方はそう、大変だと思います。簡単に収益化できるというのは間違い。
一方で、簡単だろうが難しかろうが、生活の一部としてしまえたらあとはもう続けるだけです。
・パッションを大事に
・礼儀を心がけて
・収益化できることを前提にはじめる
・ブログのアクセス数を常に関心を持つ
・パッションを生み出す自分自身がコンテンツ
・わかりやすく、簡潔に
・自分自身の経験を広げていく
・生活の一部にし、ブログを主業に、主業をブログに反映させる
全体としてはストイックな感じですが、未経験ゾーンにどんどん切り込む人生は、素敵なものだと私は思います。
ブログをはじめてみたいかたに参考になれば幸いです。
本文中にも出てきましたが、下記「7つの習慣」は私の考え方の根幹を支えているのでご紹介しておきます。