orangeitems’s diary

40代ITエンジニアが毎日何か書くブログ

忘年会ハラスメントの話に思う 社会はもっと怖い

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忘年会の話

会社の忘年会に欠席しようとしたら、上司から圧力を受けたという話です。

 

note.com

 

結構バズっていて、その主な反応を見ると、「そんな会社は変」「転職した方がいい」というコメントにあふれています。・・が、私自身は違う感想を持ってしまったので記事にしておきます。

 

感想

私自身は、忘年会を含め飲み会が苦手です。学生の時からそうでした。たくさんの人がいて、しかも親しくもない。相手に興味もないし相手も自分にそこまで興味はない。それなのに三時間も四時間も同じ場所にいなければいけないのが苦痛。もともと特定の人と会話するのは嫌いじゃないけれど、三人、四人と不特定多数になると話をするのが難しくなる。誰に向かって話をすればいいんだろう。・・と、まぁ飲み会向きではない性格なのです。

著者は、帰省の予定とかぶっているから欠席したかったのに比べて、私は性格の問題です。予定など全くないけど、出たくないったら出たくないのです。

だから、私が四十代になって職場で主導権を握っているとして、忘年会などの飲み会を開くことは全くないですね。全く、ない。

ですから、私の職場にだったら著者は楽に過ごせることでしょう。そもそも飲み会を能動的に開く文化を作りませんから。やりたい人は勝手にやればいい。

ただ、ですね。お付き合いの飲み会はあります。今月も私、かなり多い回数、飲み会に出席しました。私は苦手ですが全部出てます。

二十代から約二十年、いろんな職場を経験して思うことがあります。まだ、noteの職場のように圧力をかけてくるなんて甘い方だと。もしこの筋の飲み会を欠席するとします。そうすると、下記のようなことが会社で起こり始めます。

・明らかに能力は私の方が上なのに、スキルのある仕事に(飲み会に積極的な)同僚が選ばれる
・知らない間に、自分の都合を仕事より優先するヤツとレッテルを貼られ、チームでの仕事アサイン時に、スキルの付かない単純作業系を割り振られるようになる
・顧客と接しない、内勤的なポジションに押し込められやすくなる
・何か問題を起こすと、「ほらやっぱり」と言われる
・「周りの人もあなたのことが評価できないと言っているよ」という謎マイナス評価を受けるようになる
・欠席した飲み会の翌日に、オフィスで自分が知らないことで盛り上がっている場面に遭遇し、孤独感を感じる

事実ですね。事前の圧力があるならまだしも、欠席したことの不利益がものすごい。まだnoteの状況はすこぶるわかりやすい。あなたは忘年会を欠席するとものすごく不利益を受けるけれどもできればそうしたくないんだよ、というパワハラ的親心にあふれている。けれども、社会はもっと怖い気がしていて、無言で圧力をかけてくるし、かつ確実に不利益を忍ばせてくる。

そんな不利益、不利益の方がおかしい、と不参加を貫く人はいるんだけれども、結果としてその人が幸福になったところを私は見たことがないです。マネジメント側も結構、そういった「お付き合い」に対する態度をドライに見ていて、やっぱり要職についていく人は、お付き合い的な場面には必ず出てきています。

 

忘年会で楽しむ必要は、ない

そういう意味で、全然参加したくない飲み会類について、私は100%参加しているのですが、ちっとも楽しくありません。飲み会を楽しめるタイプの人がうらやましい、お酒をあまり飲めないというところもボトルネックになっています。

さて、じゃあ、どうしているかというと、ただただ座ってます。人の話を聞いてます。振られたときだけ何となくその場に合わせて話を合わせます。

で、多分同じような人も何人もいるんですよ。その場でわいわいしゃべれるタイプの人は楽しいでしょうけれども、そんな人ばかりではない。

で、大して深い話をするでもなく、何となく世間話などをして数時間過ごす。

あ~早く帰りたい、と心底思っていますけれども、最後までいます。二次会も三次会も・・。解散になるまで。

そんな楽しくもないのに、何がこの手の飲み会のメリットかって、妙な仲間意識だか信頼感だかが得られるんです。参加したということ。その場にいたということ。話をウンウン聴いてたということ。そのプロセス自体が目的なんだということはここ数年で気が付きました。

ということで、私は参加しないデメリットより参加するメリットの方が断然大きいので、がんばって参加するようにはしています。積極的に開催することは一切しませんけど、現場の流れで開かれる物に関しては一切否定しない。そしてやり切る。

ということで、noteの著者がもし転職したとして、一切圧力がかからない場所だったとしても、不参加がもたらすデメリットにて再度傷つかなければいいな、と思って記事を書きました。

日本社会というかこの世の中の「あ~めんどくさい」な部分ではあるのですが、もう事実としてそこにあるので、できれば不利益を被らないように生きていくしかないのかな、と全面的に私があきらめている部分の一つでもあります。

参加することでメリットはありますし・・ね。

もし、どうしても忘年会をサボりたいのであれば、出席表には「〇」を付けといて、当日の朝に「すいません体調がとても悪いので会社休みます~すいません~」と一度くらいだったらやりすごせるんじゃないかなぁとは思いますが・・。